築地場内市場跡地に貼られた警告文。別の場所には英語バージョンも

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「築地ブランドは健在だよ!! (築地直送の看板を)はずす気はないよ」

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 東京の台所、築地市場が豊洲に移転して2か月―。師走の築地場外飲食店は変わらず観光客でにぎわっていた。早くも“豊洲直送”の看板を掲げている店もある中、かたくなに変えない店も。冒頭の寿司店の店主が理由を明かす。

「豊洲に移転しても変わらず新鮮な魚を提供できていますよ。看板を変えないのはカネがかかるから(笑)」

未だ許せぬ、小池百合子

 築地市場に入る門は閉じられていて前には強靭なバリケードとともに《立ち入ったら警察に通報します》の仰々しい警告文が。ご丁寧に英語でも表記している。バリケード横で荷物を整理していた仲卸業者の男性は苦々しく話す。

「小池百合子だけは許せないね。“築地は守る・豊洲を活かす”なんて言っていたけど、築地を守るどころか移転に反対した仲卸業者には業務停止命令を出す始末だよ」

 と、怒り心頭の様子。豊洲市場に関しては、

「動線がまだ確立されていないし築地に比べて物流のアクセスが悪いという難点はあるけど、きれい好きの自分には豊洲は仕事しやすいね(笑)。築地は構造が時代遅れ。遅かれ早かれ移転は免れないって」

 豊洲に行ってみると、あふれんばかりの観光客! 平日の朝の10時だというのに場内の寿司店には行列が。外国人観光客も多く、高齢の店主も英語で流暢に対応している。

「移転して売り上げが伸びていますね。客足が全然違う。豊洲は観光客を意識してつくられてるぶん入りやすいのでしょう」(場内飲食店店主)

 施設はきれい、売り上げは伸びるとくればWinWinだ。それでも小池都知事にはみな「NO」を突きつける。

「豊洲移転反対の人も移転した私たちも変わらないのは小池さんへの怒りです。振り回されて捨てられた。東京五輪までは知事に居座るんでしょうけど、その前にリコールしたいですよ」(青果卸業男性・48)

 豊洲で写真を撮ってはしゃいでいたパキスタン人のムハンマドさん(男性・26)は、

「築地のほうがニホンらしくて好きですね。豊洲はなんだかワタシ息苦しいです」

 華々しくオープンした豊洲市場だが問題は山積み。

「ターレ(場内を移動する乗り物)の交通整理ができず事故が懸念されてたけど、先日女性がひかれて亡くなりました。今後もこのような事故は起こると思います。ほかにも排水や換気が悪いという問題もクリアできていない」

 築地を守って豊洲を活かす都の“おもてなし”を今こそ見せてほしい!