YouTubeチャンネル「アポロの野球・歴史探訪」が、「【2029年完成予定のカープ新拠点】広大な土地で最強の育成ボールパーク建設へ~ゾンビたばことも決別|大野寮/由宇練習場との差別化」と題した動画を公開した。動画では、広島東洋カープの新二軍施設計画と現在の大野施設の歴史を紐解き、移転の背景や新施設でもたらされる変化について、現地取材を交えて解説している。

カープの二軍は現在、山口県岩国市の「由宇練習場」を本拠地球場とし、広島県廿日市市の「大野寮」および「大野練習場」を選手寮・練習拠点として活用している。かつては合宿所や練習環境が分散していたが、育成の重要性が高まる中で1980年代に大野地区に施設が集約され、カープ育成の拠点として長年親しまれてきた。

しかし、大野施設は完成から40年以上が経過し、老朽化が進行している。松田オーナーが「敷地の狭さがネックになっていた」と説明するように、現在の約8300平米の敷地では、現代の野球に不可欠な最新の育成、リハビリ、分析機能を導入するには物理的な限界があった。ブルペンも3人投げられるかという狭さであり、抜本的な環境改善が急務となっていたのである。

そこで、現在地から直線距離で約500メートルの場所にある「ちゅーピーパーク」内のプール跡地への移転が決定した。新施設は現在の約2.4倍となる約2万平米の広大な敷地を確保し、寮の部屋数も現在の36部屋から50部屋規模へ拡充される計画だ。さらに、選手と交流できるスペースの設置や、名物である「大野メシ」をファンに提供するプランも検討されており、球団とファンの距離がさらに縮まることが期待されている。

球団の育成強化、中国新聞社による土地の有効活用、そして廿日市市のまちづくりという三者の利害が一致して実現に向かうこの一大プロジェクト。2029年末の完成を目指す新二軍施設は、カープの若鯉育成を加速させるだけでなく、新たな地域の賑わいを生み出す拠点となりそうだ。