婚活中の女性からは「高望みなんてしていない、普通でいいのに」という声を聞くことがあるが、“普通”とは一体何なのか。

ガールズちゃんねるに5月上旬、「普通の男の定義について」というトピックが立ち注目を集めた。トピ主はまさに婚活中の女性のようで、「決して高くない条件を言っても何故か理想高いと叩かれてしまう昨今ですが、では世の中の普通の男とはどんなもんでしょうか?」と問いかけている。

世間で言われる「普通」の基準に不満があるようで、「モテない男が相対的に自分を上げるために普通のラインを下げているようにしか思えません」と前置きし、

「ちなみに私の考える普通とは、(身長)170以上、太っていない、30歳で年収500万以上、見た目普通以上です」

という考えを示した。(文:okei)

「年収からして普通じゃない。350万の間違いだ」

また「みなさんのこのくらいのステータスがあれば付き合ってもいいかなというボーダーはどこでしょうか?」と問いかけると、トピックには異論やツッコミが相次いだ。

「年収からして普通じゃない。350万の間違いだ」「付き合ってもいいかな←上から目線過ぎ…」「年収500万以上ってなかなかいないんじゃないかなぁ?」

など、とくに年収について30歳で500万円は普通とは言えないという意見が目立っている。ちなみに国税庁の民間給与の統計(2021年)によれば、男性の年間平均給与は20代後半で404万円、30代前半で472万円となっている。あくまで平均であり地域にも左右されるが「30歳で500万円以上が普通」とされたら切なすぎる人は大勢いそうだ。

またトピコメントには「見た目普通 だから普通って何w」というツッコミも。確かにこれもはっきりした基準を示すのは難しいが、トピ主は次のように返信している。

「私の考える見た目普通とは、友達10人に見せた時に8人以上が不快にならない見た目で、2人以上がかっこいいと思うくらいのレベルです」

これにも「2人以上が『かっこいい』と思うのはもうそれ普通以上じゃんw」といった指摘が複数あがった。普通とは、10人が全員「ふーん」で終わる見た目なのだという。言われてみれば、「恋愛・結婚対象の普通」と「人として普通」は異なるもののようだ。

「私はまさに普通の女だと思ってます」とは言うけれど……

しかし恋愛や結婚は相手があって成立するものだ。女性側の条件はどうなのか。トピ主が「私はまさに普通の女だと思ってます」と追記した自身の「スペック」は

「30歳前後、4大卒、160センチ55キロ前後、正社員で年収400万前後」「10人中5人からは可愛いと言われる気がしますが証明しようがないので普通くらいと思ってください」

とのことだった。つまり大卒アラサー身長やや高め、BMIが21.5の普通体重で女性の平均以上は稼いでいる正社員、ということになる。これにもトピコメントには

「数字上の容姿も特に優れてないし、アラサーで相手探してる時点で普通ではないのでは?」

など、厳し目の声が出ていた。

やはり前述の通り「普通の人」と「恋愛・結婚対象の普通」は違うもの。トピ主の言う「普通の男性」がこの条件の女性を求めるかどうかは分からない。あらためて、自分の基準で気軽に「普通」という言葉を使うのが難しい世の中であるようだ。