ラトビア戦に勝ったのは当然でしょう。だって相手はあまり強くなかったし、コンディションも良さそうじゃなかったよ。

だから3-0と差をつけたけど、僕には不満がある。ザッケローニ監督の戦術が選手たちに浸透しているのは試合開始してしばらくしたら十分わかったから、もっといろいろ試してほしかった。選手たちも、もっと新しい何かを付け加えてほしかった。日本代表は誰が出れば、どんなプレーをするのか今はすぐにわかる。変化をもたらしていたのは香川真司だけ。それでいいの?

戦術にバリエーションを加えてもよかった。4-2-3-1だけじゃなくて、せっかく挑戦してきた3-4-3をやってもよかったし、さらに別の形を試してもよかったんじゃないか。それから、大津祐樹を試したのはよかったけど、そんな新しい血をもっと試してもよかった。これまで呼んだのに出場時間がなかったり短かったりする選手はたくさんいる。そんな選手を試すことができる相手だと思うんだけど。

特に僕が今回不満を感じるのは、佐藤寿人を呼ばなかったこと。ここ何年もJリーグでしっかり結果を出しているのに、どうして代表に入れない? 戦術面を考えても、前田遼一のパートナーとして2トップをやらせたら面白いコンビができそうなのに。

ワールドカップ出場を決めるまでは、とにかく今の路線で行きたいのかもしれない。その考えはわかるから早くヨルダン戦で決めてほしいね。そしてその後こそ、いろいろやってくださいよ、ザッケローニ監督。