映画『URCHIN/アーチン』キービジュアル

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 英国俳優ハリス・ディキンソンの初長編映画監督デビュー作『URCHIN(原題)』が、邦題を『URCHIN/アーチン』として10月23日より公開されることが決定。キービジュアルが解禁された。

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 タイトルの“URCHIN/アーチン“は、社会に居場所を作れない、はみ出し者のこと。生活力なしモラルなしのはみ出し者が、心底変わりたいと切望しながら、なぜか全力で“クズ”を全うするアンビバレント・ムービー。

 ロンドンの路上で暮らすマイク(フランク・ディレイン)は、今日も通行人に小銭をせびったり、炊き出しに並んだりと忙しい。そんなある日、親切にしてくれた男性から衝動的に金品を奪い、逮捕されてしまう。出所後は再生を誓うも、順調な生活はふとした拍子に脆く崩れていく。転落真っ只中のマイクを待つのは破滅か、それとも…?

 監督・脚本を務めたのは、『逆転のトライアングル』『ベイビーガール』で一躍ハリウッドスターの仲間入りを果たした新世代のスター、ハリス・ディキンソン。俳優としてのキャリアを築きながら、映画監督という夢を抱いていた彼は、自身が実際に依存者や路上生活者の支援団体をサポートしてきた経験からテーマの着想を得た。

 「社会の隙間に落ちた人々」と「そこから抜け出せない社会システム」を描きながら、善意や教訓を押し付けずあくまで“観察”に徹したハリスの眼差しが、ジレンマから抜け出せない人々の「どうしようもない、でも目が離せない人生」を、ユーモラスに浮かび上がらせる。

 昨年の第78回カンヌ国際映画祭ある視点部門にて、主演のフランク・ディレインが最優秀男優賞を受賞、併せて国際批評家連盟賞にも輝き、作品賞にもノミネートされた。ハリスは同映画祭の最も優れた新人監督の長編デビュー作に贈られるカメラ・ドール賞にもノミネートされ、彗星のように華々しい監督デビューを果たした。

 ハリスは「私は本作を単なるドラッグやホームレスの話にしたくはありませんでした。描きたかったのは『人は誰しも、自分の弱い部分へと引き戻されてしまうことがある』という部分です。そして、マイクという人間と彼が歩む人生の道のりを、どうか少しでも思いやってほしい。この映画が皆さんの思考や共感を呼び起こすきっかけになれれば嬉しいです」とメッセージを寄せている。

 キービジュアルは、主人公マイクがまどろむ姿を捉えたもの。一見平穏そうな雰囲気だが、隣にはマイクに鋭い視線を投げかける女性、上には「モテないクズは、ただのクズだ」という強烈なコピーが配置され、様々な落とし穴がマイクを待ち構えていることを暗示している。何度やり直しても、ふりだしに戻る。ロンドンの路上から放つ、前代未聞の負のスパイラル・オデッセイを劇場で目撃したい。

 映画『URCHIN/アーチン』は、10月23日より全国公開。