チャンネル「元警視庁刑事・小比類巻文隆【最後の取調室】」が、「【江別市・大学生集団暴行】主犯格は涙「本当にひどいことをした。正直に話す」元刑事が解説」と題した動画を公開した。治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が、北海道江別市で起きた大学生集団暴行事件の初公判について、法廷での様子や量刑の行方を解説している。

事件は2024年10月、当時20歳の長谷知哉さんが男女6人から集団暴行を受け死亡したもの。札幌地方裁判所で開かれた初公判に、主犯格とされる被告と犯行当時17歳の少年が出廷した。法廷で被告は「間違っていることはありません。本当にひどいことをしました。申し訳ありません。この裁判で正直に話します」と涙ながらに起訴内容を認めたという。

小比類巻氏は、交際トラブルが発端となり、被告らが長谷さんを公園に呼び出して暴行に及んだ経緯を説明。「長谷さんの血が衣服についたことを理由に弁償を要求し、キャッシュカードを奪う流れになった」と解説した。暴行は長谷さんが謝罪しても続き、土下座を強要する様子などがスマートフォンで撮影されていた。その後、長谷さんは深夜の公園に置き去りにされ、奪われたキャッシュカードからは現金約12万7000円が引き出された。初公判では暴行の動画も再生され、目を背ける裁判員もいたと語られた。

今回の裁判の最大の争点について、小比類巻氏は「有罪か無罪かではなく、どれほど重い刑を科すのかという『量刑』だ」と指摘。強盗致死罪は死刑または無期懲役と定められているが、酌量減軽によって有期刑(上限30年)に下げることも可能である点に触れた。検察側が「犯行の陰湿さや動機に酌量の余地はない」と厳しく非難する一方、弁護側は事件の背景も含めた審理を求めている。

小比類巻氏は、検察側が無期懲役を求刑する可能性が高いと予想しつつ、「この裁判は実質的に無期懲役とするのか、有期刑の上限である懲役30年にとどめるのかの分岐になる」と見解を示した。事件の凄惨さが法廷で浮き彫りになる中、今後の証人尋問や判決に向けた審理の行方に注目が集まる。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。