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実際にある店舗を装い、「閉店セール」の偽情報をSNSに投稿する新手の詐欺が横行しています。なりすましで名前を使われた店舗は困惑し、対応に追われています。SNS詐欺に詳しい専門家に、手口の詳細やウソの投稿を見抜くポイントを聞きました。

■「やむなく閉店」偽情報の投稿

山粼誠アナウンサー
「SNSで、こんな偽の情報の投稿が相次いでいます。『名残惜しいですが、どうしてもみなさんにお伝えしなければなりません… 家庭の事情により、さらに家賃の契約更新で大幅な値上げが決まったため、やむなく閉店することになりました』」

「『現在、ゲーム機が20台ほど残っています。もしご希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!』という文面です。お店を閉じるということで、新品のゲーム機を安く販売するという投稿画面です」

「この店舗の画像やその住所とみられるものも載せられています。似たような投稿が、他にも複数確認されました。別のアカウントで、同じ文言が続いています。違いは住所です。これらは、店舗を装ったなりすましの投稿です」

■被害を受けた店長「本当に困った話」

山粼アナウンサー
「この投稿にあった東京都千代田区の住所に行ってみました。使われていた写真と同じ外観の店が実際にありました」

「秋葉原にある、HOBBY SHOPトレーダー本店。ゲーム機器などの買い取りや販売をするお店でした。SNSの投稿について、竹内裕店長に聞きました」

竹内店長
「閉店はしません。この情報を見て私どももびっくりしたんですけども、閉店もしませんし、Nintendo Switch2を8000円で販売するということもありません。ウソの情報なので、気をつけていただきたいなと思います」

「本当に困りますね。お客様に被害が及ぶのが一番困ることで、誤解される方や情報を信じてサイトにアクセスして被害にあってしまうという方もいると思いますので、本当に困った話だなと思います」

山粼アナウンサー
「別の店舗にも話を聞いたところ、関わっていない、なりすましの投稿だということでした。こうした投稿が相次いでいるということです」

斎藤佑樹キャスター
「この情報を見て、『安い。8000円だったら買いに行こう』という方がいるのかもしれません。お店の方も含め、すごく大変だなと思います」

■「閉店セール」の設定なぜ?

山粼アナウンサー
「消費者側もそうですが、お店側もこうしたことに利用されているという状況です。こうした投稿の目的は一体何なのか」

「SNS詐欺に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんは、実際には用意していない商品、つまり買っても消費者には届かないものを購入させて、お金をだまし取る詐欺の手口だと指摘しています」

「また、閉店セールという設定にすることで、『最後だから協力してあげたい』『不思議なぐらい安いけど本当かも』と思わせる効果を狙っていると、高橋さんはみています」

■なりすまし受け…サイトで注意喚起も

山粼アナウンサー
「実際に名前を使われて、なりすましに利用された石川県の店舗『お宝発見 小松店』では、投稿を見たという複数のお客さんから『投稿にあるゲーム機はこの値段でまだ売っていますか?』などと問い合わせがあり、店舗側は、ウソの内容と説明しました」

「その後新たに、公式サイトへアクセスすると『なりすましサイトにご注意ください』などと注意喚起のページが最初に出るようにアップデートしたといいます。この店舗に関する偽の情報の投稿は現在削除されているということです。店側も対応に追われています」

直川貴博アナウンサー
「人件費という意味でコストもかかってくるでしょうし、インターネットでのショッピングが増えたからこそ、私たちも気をつけないといけないですよね」

■偽物の投稿を見抜くポイント3選

山粼アナウンサー
「相次ぐ『閉店なりすましセール』について、高橋さんは、多くの店舗がSNSを使って情報発信を行う時代なので、店舗による本物のセールと見分けがつきづらくなっていると指摘しています」

鈴江奈々アナウンサー
「真面目にお店を営んでいらっしゃる方からすると、逆にこういった詐欺と疑われるかもしれないというリスクも出てきています。いろんな意味で不幸が重なっていきますよね」

山粼アナウンサー
「高橋さんによると、こうしたもので一度送金をしてしまうと、そのお金を取り戻すこともほぼ不可能だといいます。偽物の投稿を見抜くポイントを高橋さんに聞きました」

「まず1つ目は金額です。相場より極端に安い価格になっていないかということです。例えば、新品だと5万円するゲームが5000円。10分の1はちょっと怪しいなということです。価格を確認してください」

「続いて、支払い方法に違和感は覚えないかということです。ホームページ上で決済するのではなく、ダイレクトメッセージで電子マネーの送金などによる支払いを求められた場合は、詐欺を疑うようにしてくださいということです」

「今回の閉店のなりすましの投稿も、具体的な注文の仕方はSNSでの個別のやり取りが求められたということでした」

「そして3つ目が、フォロワー数が極端に少なくないか。極端に少ないと偽物のアカウントの可能性があり、公式サイトから本物のアカウントを確認するようにしてほしいということでした。なんとか自分の身を守りたいですね」

瀧口麻衣アナウンサー
「一つ一つ確認していくことが大事ですよね」

(7月13日『news every.』より)