ギリシャのラジオ局が投稿した動画には、10日朝のフライト中に窓が脱落した様子が映っている/RThess/Instagram

CNNアイルランドの格安航空会社(LCC)ライアンエアーの便で、飛行中に窓が外れ、窓際に座っていた男性の体が機外に吸い出されそうになる事故があった。

この便はドイツのメミンゲンに向かう予定だったが、離陸直後に窓が破損したことから、10日朝に出発したギリシャのテッサロニキへ引き返すことを余儀なくされた。

男性の身元は不明。ギリシャ公共放送ERTによると、窓際の席に座っていたところ突然、頭から肩まで吸い出されたとみられる。他の乗客がなんとか体を押さえ、さらに外に引きずり出されるのを阻止した。

ERTの報道によると、旅客機はテッサロニキに戻り、男性は心理的ショックやけがの治療を受けたという。ライアンエアーの声明によると、他の乗客はその後、別の便に乗り換えて空の旅を続けた。

機内にいた乗客の1人はラジオ・テッサロニキに対し、「少し後ろの席に座っていたところ、大きな音がして、酸素マスクが落ちてきた。負傷した男性は出血していて、最初は気を失っていた」と振り返った。

フライト追跡サイト「エアナビレーダー」によると、FR1879便は現地時間午前5時57分に離陸。1時間13分後に同じ舗装路に着陸した。サイトのデータから、機体は機齢18年のボーイング737-8AS型機で、高度約4.8キロの地点で引き返したことがうかがえる。

ライアンエアーCNNへの声明で事故について確認。「テッサロニキ発メミンゲン行きのライアンエアー便は飛行中に客室の窓が外れたため、金曜日(7月10日)の朝、テッサロニキへ引き返した。航空機は正常に着陸し、乗客はターミナルに戻った」と説明した。

「乗客1人がテッサロニキの地上で医療支援を求め、手当てを受けた。遅延を最小限に抑えるため、メミンゲン行きの代替機を手配し、現地時間今朝9時53分にテッサロニキを出発した」としている。

テッサロニキの空港を運営するフラポート・ギリシャの声明によると、ギリシャの航空を監督する航空鉄道安全調査局が調査を開始した。

米国家運輸安全委員会(NTSB)は10日、調査に協力する方針を発表した。