旧統一教会元幹部に懲役1年6カ月確定 尹前大統領夫人へ総額800万円超のバッグやダイヤ贈り請託 韓国最高裁
宗教団体・旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の懸案を請託しようと、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の夫人キム・ゴンヒ氏および当時の与党「国民の力」のクォン・ソンドン議員に金品を渡した容疑で起訴された旧統一教会の元世界本部長ユン・ヨンホに対し、懲役1年6カ月の実刑が確定した。
7月9日、法曹界によると、大法院(最高裁)第3部(主審:オ・ソクチュン大法官)は、業務上横領および政治資金法違反などの容疑で起訴されたユン・ヨンホの上告審において、双方の上告を棄却し、懲役1年6カ月を言い渡した原審判決を確定した。
ユン・ヨンホは、シャーマンの“コンジン法師”ことチョン・ソンベを通じてキム・ゴンヒ氏に高額な物品を渡し、その見返りとして旧統一教会の各種懸案を請託した容疑に問われていた。
ミン・ジュンギ特別検事チームは、ユン・ヨンホが2022年4〜8月、6220万ウォン(日本円=約671万円)相当のグラフのネックレスや、計2000万ウォン(約215万円)相当のシャネルのバッグ2個、天寿参(チョンスサム)濃縮茶などを渡したと判断した。
このほかにもユン・ヨンホは、クォン議員に対して2022年1月に違法な政治資金1億ウォン(約1079万円)を渡した容疑や、この資金を捻出するために旧統一教会の資金を横領した容疑なども合わせて問われていた。
1審裁判部は、ユン・ヨンホの違法な政治資金提供の罪に対して懲役8カ月、キム・ゴンヒ氏に1271万ウォン(約137万円)相当のシャネルのバッグと6220万ウォン(約671万円)相当のネックレスを渡した容疑などに懲役6カ月をそれぞれ言い渡した。
ただし、キム・ゴンヒ氏に2022年4月、802万ウォン(約86万円)相当のシャネルのバッグを提供した部分と、一部の業務上横領については無罪と判断した。

一方、2審裁判部は原審で無罪とされた業務上横領の一部容疑を有罪に覆した。裁判部は「大統領就任の前後を問わず、請託のために配偶者へプレゼントを提供する名目で宗教団体の資金を使うことは、違法性や非難の可能性において本質的な差はない」とし、「時期的な偶然性によって請託禁止法違反罪が成立しないという理由だけで、業務上横領罪の成立の有無が変わるのは不当だ」と判示した。
そうした上で2審裁判部は、ユン・ヨンホの違法政治資金関連の容疑に懲役6カ月、請託禁止法違反および業務上横領の容疑に懲役1年をそれぞれ言い渡した。原審よりも合計の言い渡し刑期が4カ月重くなった格好だ。
そして大法院はこの日、特検およびユン・ヨンホ側の上告をすべて棄却し、原審判決を確定させた。
(記事提供=時事ジャーナル)

