「耳の後ろ周辺が痛い」症状で考えられる”5つの原因”はご存じですか?医師が解説!
耳の後ろ周辺・後頭部・側頭部が痛いとき、どのような原因が考えられるのでしょうか。メディカルドック監修医が部位別の症状で考えられる病気と対処法について解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「耳の後ろが痛い」原因は何かご存じですか?医師が要注意なサインと対処法を解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修理学療法士:
小島 雄也(理学療法士)
ユマニテク医療専門学校理学療法学科卒業。卒業後、三重県のリハビリ病院に就職して主に重度脳卒中患者のリハビリに携わる。愛知県のリハビリテーション病院に転職後はロボットなど先進医療機器を活用した歩行訓練を多数行い、学会発表も経験する。現在も病院で働く傍らトレーナーとしてダイエットサービスを提供している。
耳の後ろ周辺・後頭部・側頭部が痛い症状で考えられる病気と対処法
耳の後ろからその周辺にかけての痛みは、発生する細かい部位によって原因をある程度推測することができます。
耳の後ろの付け根が痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろの付け根が痛いときは、頭を支える筋肉や頸椎への負担が蓄積していることが多いです。首を動かした際に痛みが強まるのが特徴で、枕の見直しや姿勢の矯正が再発防止に繋がります。この部位は後頭神経痛の起点にもなりやすいため、痛みが激しい場合は脳神経内科で神経の状態を確認してもらうべきです。
耳の後ろのへこみが痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろのへこみが痛い場合、そこを通る末梢神経が圧迫されている可能性があります。ストレスや疲労で敏感になりやすい場所であるため、十分な睡眠と心身の休息を優先してください。このへこみ部分に生じる痛みは後頭神経痛の典型例であり、安静で改善しない場合は適切な診断が必要です。
耳の後ろの出っ張った骨が痛い症状で考えられる原因と対処法
特にお子様で耳の後ろの出っ張った骨が痛いときは、中耳炎の悪化による乳様突起炎に注意が必要です。骨自体に響くような痛みや赤みがある場合は、炎症が骨の内部まで進行している恐れがあります。放置は危険ですので、熱や風邪症状とともに強い痛みを感じたらすぐに耳鼻咽喉科で専門的な診断と治療を受けてください。
また、成人では胸鎖乳突筋という筋肉が付着する部位でもあります。ストレートネックや首凝りが強い人では筋肉による痛みがする場合があります。しっかり休憩を取っていただきながら、定期的に首を動かす、筋肉を温める、マッサージするなど対応しましょう。
耳の後ろの上の方が痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろの上の方が痛いときは、皮膚の異常がないか鏡で確認しましょう。ヒリヒリとした焼けるような痛みがあり、赤みや小さな水ぶくれが見られる場合は、帯状疱疹の初期症状である可能性が高いです。冷やすと痛みが強まることがあるため、冷やさずに早急に皮膚科を受診して抗ウイルス薬の治療を受けてください。
片方の耳の後ろが痛い症状で考えられる原因と対処法
片方の耳の後ろが痛い症状は、神経痛や帯状疱疹でよく見られる特徴です。左右どちらか一方にのみ痛みが出る場合は、神経の走行に沿ったトラブルが考えられます。顔の動きにくさを伴う場合は麻痺の危険性もあるため、一刻も早く耳鼻咽喉科で詳しい検査を受ける必要があります。
「耳の後ろが痛い」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「耳の後ろが痛い」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
耳の後ろが痛くなる原因は何ですか?ズキンとしたり痛みの種類によっても診断は異なりますか?
小島 敬史(医師)
耳の後ろが痛くなる原因は多岐にわたり、痛みの種類は診断のための重要なヒントになります。一瞬だけズキンと走るような痛みは後頭神経痛などの神経原性の痛みであることが多く、持続的に重く痛む場合は筋肉の緊張やリンパ節の炎症が疑われます。また、ヒリヒリとした皮膚の表面の痛みは帯状疱疹などの皮膚疾患のサインであることが多いです。このように痛みの質や持続時間によって、疑われる病気は大きく異なります。
耳の後ろが痛い場合、まず何科に受診したほうが良いでしょうか
小島 敬史(医師)
耳の聞こえや詰まり感があれば耳鼻咽喉科、鋭い痛みや頭痛が強ければ脳神経内科、皮膚に異常があれば皮膚科が適切です。判断が難しい場合は、かかりつけの内科を受診し、症状に応じた専門科を紹介してもらいましょう。
片耳の後ろ側がピリピリ痛いのは後頭神経痛なのでしょうか?
小島 敬史(医師)
片側だけのピリピリした痛みは後頭神経痛でよく見られますが、帯状疱疹の初期症状である可能性も考えられます。数日以内に発疹が出ないか注意深く確認し、症状が続く場合は専門医に相談してください。
まとめ 耳の後ろが痛いときは
耳の後ろの痛みは、体の不調を知らせる重要なサインです。一時的な神経痛であっても、背景には過労やストレスが隠れていることがあります。一方で、中耳炎や帯状疱疹のように、早期治療が欠かせない病気も潜んでいます。痛みの特徴や随伴する症状をよく観察し、不安がある場合は我慢せずに医療機関を受診することが、健康を維持するための最善の選択です。
「耳の後ろが痛い」症状で考えられる病気
「耳の後ろが痛い」から医師が考えられる病気は12個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連疾患
後頭神経痛三叉神経痛急性中耳炎急性外耳炎
乳様突起炎
耳性帯状疱疹
ハント症候群リンパ節炎帯状疱疹粉瘤顎関節症「耳の後ろが痛い」に似ている症状・関連する症状
「耳の後ろが痛い」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
頭痛難聴
耳の裏の腫れ
しこり
耳の奥の痛み
後頭部痛

