終盤に強いベルギーの真骨頂、「ロストフの日本戦」再現の0−2から劇的逆転
【シアトル=林田晴樹】サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は1日(日本時間2日)、決勝トーナメント1回戦が行われた。
ベルギー(世界ランキング9位)はセネガル(同15位)を延長戦の末に下し、16強入りした。米国(同17位)はボスニア・ヘルツェゴビナ(同64位)を破った。イングランド(同4位)はケーンの2得点でコンゴ民主共和国(同46位)に逆転勝ちした。(世界ランキングは6月11日時点)
ベルギーが延長戦の末に逆転勝ち。2点を追う86分にルカクのゴールで追い上げ、3分後にティーレマンスが決めて同点。延長後半終了間際にティーレマンスがPKを沈めた。セネガルはディアラの先制点などで先行したが、その後は守備的になり、勢いを欠いた。
大胆采配 18年 日本戦の再現
ベルギー3―2セネガル
後半開始早々、ベルギーに2失点目が重くのしかかった。だが、ガルシア監督は「2―0でリードすると、守りに入ると予想していた」。相手が受け身に回るとみて、積極的な交代策に出た。
5分後、鋭い突破から得点の気配を感じさせたドク、司令塔のデブルイネをあっさりとベンチに下げた。大胆な采配に思えたが、ここからボールを保持して攻撃を活性化させていく。
さらに前線の左にモレイラ、右サイドバックにムニエを投入すると、これが的中する。1点差に迫る86分のルカクの得点は、ムニエのクロスから。直後の同点ゴール、延長後半の勝ち越し点につながるPKの獲得は、ともにモレイラが好循環を生んだ左からのクロスが起点となった。2得点のティーレマンスは「交代選手も素晴らしい働きをしてくれた」と称賛した。
2点差をひっくり返す逆転劇は、過去最高の3位に入った2018年ロシア大会の日本戦をほうふつさせる。当時を知るデブルイネやルカクら「黄金世代」がベテランとなり、過渡期を迎えているチームにあって、29歳のティーレマンス、21歳のモレイラらとの融合は欠かせない。
「このチームの強みはベンチから出てくる選手たちにもある。これはチームの結束をさらに強めるためのシナリオだ」と指揮官。逆境をはねのけ、躍進を再現する舞台は整った。
(林田晴樹)
ベルギー・ガルシア監督「私の唯一の功績は選手たちを信じたこと。交代が功を奏したかどうかは、私が言うことではない。きょうよりもはるかに優れた試合運びができるチームだ」
【交代】(ベ)ルカク=46分デケテラーレ、ルケバキオ=56分ドク、ラスキン=56分デブルイネ、モレイラ=63分ファナケン、ムニエ=78分デカイペル、オナナ=109分トロサール(セ)カマラ=66分P・ゲイ、P・サール=73分ディアラ、ムバイ=73分I・ヌジャイ、ジャクソン=93分マネ、E・ディウフ=93分ヤコブス、B・ヌジャイ=95分I・ゲイ
【警告】(ベ)メヘレ(セ)カマラ

