ウクライナ、モスクワ一帯に大規模ドローン攻撃 衛星通信センターに被害か、乳児死亡

(CNN)ウクライナは6月30日、ロシア最大級の衛星通信センターを攻撃したと明らかにした。この施設への攻撃は1週間あまりで2度目。ウクライナは4年続く戦争の終結に向けロシアに圧力をかけるため、長距離ドローン(無人機)攻撃を強化している。
攻撃を受けたのはウクライナ国境から約500キロのモスクワ北郊に位置するドゥブナ衛星通信センター。ウクライナのゼレンスキー大統領はこの施設について、情報収集やウクライナで戦うロシア軍の調整に利用されていると指摘した。
ロシア側はドゥブナ通信センターが攻撃を受けたことを確認していないが、モスクワ州のボロビヨフ知事は、街の「行政庁舎」にドローンが衝突したと明らかにした。死傷者の報告はないとしている。
ボロビヨフ氏はまた、モスクワの南東のエゴリエフスクで30日、ドローンが住宅に衝突して人々が瓦礫(がれき)の下に閉じ込められ、生後6カ月の乳児が死亡したと説明。テレグラムの自身のチャンネルで明らかにしたところによれば、救助隊が大人2人と子ども2人を救出したものの、乳児は病院搬送中に死亡したという。
このほかロシア西部のトベリ州では、撃墜された「敵のドローン」が夏の避暑用の家に衝突し、61歳の女性が死亡した。州当局が明らかにした。
モスクワのソビャニン市長によれば、29日夜からモスクワへ相次ぎドローンの波が押し寄せ、防空網で60機を超えるドローンを撃墜したという。ロシア国防省は、全体で419機のドローンを迎撃または破壊したと主張した。
ウクライナは主に精油所を狙ったロシア領奥深くへの攻撃を強化する一方、モスクワやサンクトペテルブルクに対する大規模ドローン攻撃も行っている。戦争が徐々に自分たちのもとに忍び寄りつつあり、一部のロシア人の間で不満の声が高まっている状況だ。ゼレンスキー氏は先週、ロシアに戦争終結を「強いる」ことを目的とした40日間の作戦を発表した。
ウクライナ軍は22日にもドゥブナ衛星通信センターを攻撃したと主張しており、ウクライナ政府がこの施設への攻撃を主張するのは2度目。ロシア国営タス通信は当時、衛星通信センターが「大規模なドローン攻撃」を受けたと報じつつも、通信やテレビ放送への影響はなく、職員に負傷者は出ていないとしていた。
