Amazonで発売前や詳細未発表のゲームを対象にしたAI生成とみられる攻略本が販売されていると報告されています。表紙や商品説明は一見もっともらしく作られており、公式のガイドブックと誤認する購入者が出る懸念があります。

You CAN judge a book by its cover: AI slop video game guides are a thing

https://ricioly.substack.com/p/you-can-judge-a-book-by-its-cover

Amazon Is Awash With AI-Written Guideslop For Unfinished Games

https://kotaku.com/amazon-ai-game-guidebooks-alien-isolation-gears-of-war-2000711365

フランスの3DアーティストであるRicoly氏はAmazonで、『Alien Isolation 2(邦題:エイリアン:最後の生存者)』の攻略本を発見したと報告しています。



この『エイリアン:最後の生存者』は映画『エイリアン』を題材にしたゲームの続編で、リリースされることが2026年6月に正式発表されたばかり。Steamにもタイトルページは用意されていますが、「近日登場」と表示されていてまだ予約販売も行われていません。



Ricoly氏が調査したところ、他にも『Control: Resonant』『Gears of War: E-Day』『Assassin's Creed Black Flag Resynced』など、未発売タイトルの攻略本が見つかったとのこと。どれも表紙が似たような構成で、カバーアートも似たような文章で書かれており、著者名もほとんどが似たような形式になっています。



『Gears of War: E-Day』の攻略本にいたっては、Amazonの商品説明が「感情に訴えかけ、説得力を持たせ、読者に焦点を当てながら本を売るために作成した、購入につながりやすいAmazon風の商品説明です」と、チャットボットの返信の最初の段落から始まっていました。



そこで、Ricoly氏は『Gears of War: E-Day』と『エイリアン:最後の生存者』の攻略本を実際に購入しました。



表紙をめくって1ページ目。攻略本にはあまり使わないフォントででかでかとタイトルが書かれていたため、Ricoly氏は声を出して笑ってしまったとのこと。



その次のページには「訴訟はご遠慮ください」の注意書き。



目次のフォントはArialで、目次であるにもかかわらずページ番号が書かれていません。



そして内容は画像を一切使わず、小説のような体裁で既存作品の設定を長文で並べた内容で、未発表のゲームに存在するか不明なサバイバル要素や心理戦、協力プレイ戦略などを扱う章も含まれていました。



比較用にRicoly氏が提示した、海外のゲーム雑誌に掲載された攻略記事。イラストやマップとともに詳細な攻略情報やレビューの評価がしっかりと書かれています。



その後、Ricoly氏はAmazonのカスタマーサポートに連絡し、返金や掲載内容の確認を求めた結果、一部の本は削除されたとのこと。しかし、削除後に表紙やタイトルを変えた類似の商品が掲載される例もあり、単発の対応だけでは流通を止めにくい状況です。自動生成とオンデマンド印刷を組み合わせれば、販売者は在庫を抱えずに商品を作り直せるため、結果として、発売前タイトルほど不確かな情報からでも商品化できてしまいます。

発売前に攻略本が出ること自体は不正ではなく、Ricoly氏は「確認できない仕様や内容を埋め込みながら、攻略本の形だけを整えて販売している点」を問題視しています。表紙の完成度や検索画面での表示だけでは内容の信頼性を判断できないため、購入前には公式発表、試し読み、購入者レビューを確認する必要があります。ゲーム関連ニュースメディアのKotakuは「Amazonを含む販売プラットフォームには、AI生成物の表示や未確認情報を含む商品の審査を一層強化することが求められる」と述べました。