日本を侮るな 世界で広まる“王国撃破”の機運 英解説はブラジルの油断を指摘「支配できると考えるなら改めた方が良い」【W杯】

写真拡大 (全2枚)

日本は決勝トーナメント1回戦でブラジルと対戦する(C)Getty Images

 今の日本代表ならブラジル代表も倒せるかもしれない――。そんな機運が世界で高まっている。

 無論、期待が高まるのには“理由”がある。現地時間6月25日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)のグループリーグF組の第3戦でスウェーデン代表と1-1で勝点(1)を分け合った日本は、2002年の日韓大会以来となるグループ無敗で決勝トーナメント進出を確定。2度のビハインドを追いついたオランダ戦からのグループ3試合で披露した攻守に洗練されたパフォーマンスは、かなりの高水準にあり、各国メディアでも、その進化が大々的にクローズアップされるに至った。

【写真&動画】「超絶的可愛さです」影山優佳が大興奮したシーンをチェック

 もっとも、中3日とシビアな状況で迎える決勝トーナメント1回戦で対戦するのは、言わずと知れた“王国”ブラジル。A代表は過去14度の対戦で11敗と大きく負け越しており、ことW杯に絞って見ても唯一の対戦となった2006年のドイツ大会では1-4と粉砕されている。あくまで過去を振り返れば、日本にとって“厄介極まりない”相手なのは間違いない。

 しかし、今大会の日本は一癖も、二癖もある。ブラジルはグループ最終戦で千両役者であるネイマールが復帰を果たし、チームとしても勢いに乗るが、彼らも“楽勝”できるほど甘くはないはずである。

 実際、日本は「イージーではない」という見方は世界的に広まっている。元スコットランド代表MFで、現役時代にセルティックで中村俊輔氏(現日本代表コーチ)ともプレーしていたスコット・ブラウン氏は、英公共放送『BBC』の番組内で「日本はシュートまで持ち込める連携ができるし、チャンスと見れば、相手守備陣の背後に走る意欲にも溢れている」とチーム全体の献身的なプレーを絶賛。「ブラジルはサイドバックの出来が鍵になると思う」と予想した。

「日本が持つスピードは交代時に投入できる有益なカードも含めて考えれば、恐ろしいものがあるよ。ブラジルが『俺たちが支配できる』と考えるなら改めた方が良いと思うね」

 日本の特徴を端的に指摘しつつ、ブラジルの余裕を断じたブラウン氏は、こうも続けている。

「以前にも話したことがあるが、私は今のブラジルはこれまでのブラジルとは同じではないと考えている。彼らが『こっちがボールを支配するんだ』と考えるなら、日本の飛び出しを警戒しなければならない。

 もしも、カウンターを食らって前線からの守備ではめきれないと、マエダ(前田大然)やナカムラ(中村敬斗)がいる。とくにマエダのスピードは本当に驚異的だ。そこを突かれてしまえば、ブラジルだってひとたまりもないはずだ。少なくとも私は日本が何を起こすかはわからないね」

 文字通り負けたら終わりの戦いは、これまで以上の緊張感を生む。今まで通りのプレーができなくなるかもしれない。その状況下で森保ジャパンが、どうセレソン(ブラジル代表の愛称)に挑むのか。その行方を興味深く見守りたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]