子どものさまざまな能力を育む知育玩具。「遊びながら賢くなれるなら一石二鳥だ」と考えがちですが、多数の教育機関と連携しながら子どもの未来のサポートと研究を行っている「いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所」によると、親は「子どもの遊び方」をしっかり見ておく必要があるそう。詳しく教えてもらいました。

※ この記事は『自立した子どもになるための やらない子育て』(扶桑社刊)より一部を抜粋し、再編集しています。

「子どもが楽しんで遊べる」ことが大事

ひらがなや数字、英語など、学びの要素を盛り込んだ知育玩具が多く販売されています。パッケージには、「遊びながら空間把握能力が育まれる」、「論理的思考が身につく」などの魅力的な文言。「楽しみながら賢くなれるなら一石二鳥だ」と、つい淡い期待を寄せてしまうものですよね。

実際、こうしたオモチャで遊ぶことで、さまざまな能力が育まれることもまた、事実なのでしょう。

ですが、子どもがそのオモチャを好きになるか、楽しんで遊ぶかは別問題。夢中で遊ぶ子どもはそのままで問題ありませんが、興味がない子どもに無理やり遊ばせようとすることはおすすめできません。

楽しく遊びに没頭しているときこそ子どもの脳は緻密に働き、発達します。遊ぶ本人がつまらないと感じるもので無理に遊ばせても、得られるものはほとんどないのです。

きっかけとして用意する分にはいいですが、実際に遊ぶかどうかは子どもにまかせましょう。

キャラクターやプラスチック製も問題なし

同様に、木製などの自然素材で作られたオモチャは、「五感を育む」とうたわれることが多いうえ、落ち着いた色合いやインテリアになじむデザインで、惹(ひ)かれる親御さんもいらっしゃるでしょう。

ですが、ここでも優先すべきは「子どもが遊びたいかどうか」。たとえ、キャラクターが描かれた派手なオモチャでも、プラスチック製の流行りのオモチャでも、子どもが集中して遊んでいるならそれがいちばん。

お気に入りで楽しく遊んでこそ、発見と学びの時間が広がっていくのです。

親の希望・要望は、工夫次第でかなえられる

子どものためにとせっかく購入したオモチャで子どもが遊ばない。親としては、つい「もったいない」、「せっかく買ってあげたのに」と、そのオモチャで遊ぶよう強くすすめたくなります。

その気持ちもよくわかるのですが、どうか無理強いはやめてあげてください。オモチャ売り場には試しに遊べるコーナーがあったり、室内遊び場では市販のオモチャで遊べるスペースが設けられていたりする場合があります。

そうした場を有効活用し、子どもが気に入ったものだけを購入すれば、「買ったのに遊ばない」というもったいない問題を避けやすくなるはずです。

また、カラフルなプラスチック製のオモチャがリビングにあふれる光景に抵抗がある場合は、オモチャ選びを子どもに任せる代わりに、収納だけは親の好みを優先してみてはいかがでしょうか。

子どもは子どもで、オモチャ選びを楽しむ。親は親で、インテリアに合うすてきな収納ボックス探しを大いに楽しむのです。お互いがともに心地よく過ごせるバランスを目指しましょう。