紅茶&烏龍茶が美味い!東京の店7選 “カフェ・居酒屋・バー”で出合ったこだわりの一杯
いま注目の日本の烏龍茶や紅茶を存分に味わえるお店を厳選ご紹介。味わい豊かなお茶を満喫できるだけでなく一煎ずつの手淹れも魅力的!
身近で楽しい「香り」のお茶を案内『norm tea house(ノーム ティー ハウス)』@蔵前
ほっと落ち着く、明るい店内。古民家を改装した空間で、烏龍茶や紅茶、煎茶など10種類以上が楽しめる。
まずはおすすめの「生烏龍茶」を。烏龍茶といえば茶色?と思いきや焙煎が軽いので、透明なグリーンに近い色。ワイングラスに注がれると、うっとりするようなホクホクとした甘い香りが立ちのぼる。

Hot tea(お茶うけ付き)1000円 主に無農薬・有機栽培のお茶を扱う。日本ではほとんど生産されていない「白茶」もある。澄んだ甘みが特徴。おかわりは1杯550円
対して紅茶の「かなやみどり」は、柔らかいミルキーな香り。味わいも軽やかなので、おかわりにもまた手が伸びる。立ち飲みならではの、肩ひじ張らない空気感も心地良い。
「好きなお茶を集めていたら、自然と〈香り〉の豊かなお茶が集まっていた」とは店主の長谷川さん。「自分の眼で確かめたものを届けたい」と時には農園に住み込んで手伝うほどのガッツの持ち主。自宅でもお茶を楽しめるよう、茶葉の販売のほか、急須を使わない簡単な淹れ方や品種の特徴なども詳しく教えてもらえるのもうれしい。個性豊かなお茶との出合いはぜひここで。

オリジナルブレンドティーや茶道具も販売
[店名]norm tea house(ノーム ティー ハウス)
[住所]東京都台東区三筋1-11-8
[電話]非公開
[営業時間]11時〜18時(月は〜17時)、軽食はなくなり次第終了
[休日]火〜木
[交通]都営大江戸線新御徒町駅A4出口から徒歩8分、都営浅草線蔵前駅A0出口から徒歩10分
収穫年やシーズンごとに変わる味わいの紅茶を選りすぐってオンリスト『チャイブレイク』@吉祥寺
井の頭公園の入口に近く、クラシックなムードが居心地いい『チャイブレイク』。紅茶の名店として知られるが、扱うのは生産者が明確で、ブレンドや着香などの後加工を施さない紅茶のみ。以前は海外の紅茶が中心だったが、ここ10年で品質の向上が目覚ましい国産の紅茶にも着目してきた。

狭山二番茶清水園製茶工場「ゆめわかば」1155円 埼玉県狭山の老舗・清水園産。「ゆめわかば」の特徴である白い花のような香りがあり、すっきりした味わいの中に甘みが広がる
「和紅茶は産地や作り手のバックボーンがイメージしやすいことも魅力ですが、品種の違いを楽しめるのも特徴です」というのは店主の水野さん。日本の紅茶は海外のようにブレンドはせず、品種ごとに作るのが主流だという。国産紅茶の品評会で審査員も務める水野さんは紅茶の専門家だ。
その目利きの確かさで、シーズンごとに選りすぐりのものを選んでいる。それは、お茶が農作物であり、ワインのようにヴィンテージや作り手の考え方、製法で、味わいが大きく変化するからだという。メニューには個性の違う和紅茶が11種類。あれこれ迷って、新しいお茶にトライする楽しみがいっぱいだ。

目の前は井の頭公園。テイクアウトもOKなので散歩がてら立ち寄っても
[店名]チャイブレイク
[住所]東京都武蔵野市御殿山1-3-2
[電話]非公開
[営業時間]9時〜19時、土・日・祝8時〜19時
[休日]火(祝日の場合は翌日休)、不定休あり
[交通]中央線ほか吉祥寺駅南口から徒歩3分
築90年の古民家で堪能するお茶の可能性と楽しみ方『KiKi北千住』@北千住
昭和の雰囲気が残る住宅街の路地裏にある築90年の古民家喫茶『KiKi北千住』。複雑に張り巡らされた梁、天窓から差し込む自然光、決して広くはないのになんて寛げる空間なんだろう。

炙りたて最中いちじくバター550円・紅烏龍茶 YOI(HOT)650円 お茶は一煎ずつ手淹れしてくれる
こちらでは、静岡県富士市の富士山まる茂茶園と共同開発したオリジナル茶葉「muica」を楽しめる。
玉露煎茶、ハーブ煎茶、スパイス煎茶、ほうじ茶、焙煎紅茶、紅烏龍茶のそれぞれHOT、ICEのほか、茶葉の持ち味を生かしたラテやソーダ、茶葉を酒に漬け込んだ茶酒などのアレンジもいただける。甘みのある味わいとスモーキーな香りの「焙煎紅茶GEKKO」は、単体で飲んだときの重厚感がしっかりあるので、炭酸の中で抽出し、あえて甘みを一切加えていない。
香りが華やかな「紅烏龍茶YOI」は、ミルクやスパイス類を合わせてチャイ仕立てに。どちらも茶葉の持つ可能性に感激するおいしさ。癒しの空気感と相まって、何度も足を運びたくなるハマる店だ。

靴を脱いで上がる店内。
[店名]KiKi北千住
[住所]東京都足立区千住東1-16-2
[電話]なし
[営業時間]12時〜17時、土・日・祝は〜22時
[休日]火・水
[交通]地下鉄日比谷線・千代田線、JR常磐線ほか北千住駅から徒歩7分
日本茶とお酒のマリアージュに酔いしれる『お酒とお茶のBAR まつばやし』@荒木町
荒木町の住宅地に佇む、隠れ家のようなバー。洋酒だけでなく、店主の松林さんが厳選するお茶も味わえる。「まずはストレートで楽しんで」と急須で丁寧に淹れてもらったのは鹿児島・霧島の烏龍茶。華やかな香りにアッと驚く。そこに一杯のラムが差し出された。お茶とお酒で「割る」ではなく、「交互に飲む」のがおすすめだという。

紅茶べにふうき1300円・ウイスキー(アードベッグコリーヴレッカン)1700円 甘やかな和紅茶をスモーキーなウィスキーと合わせると、ぐっと香りが柔らかくなる。「70年代のボウモアのように華やかなイメージ」
ラムのスパイシーな香りと甘みを感じながら烏龍茶を口に含むと、花らしさが増幅し、新たな香りが生まれる。これは、大発見。国産の紅茶や煎茶もあるので、ぜひ様々なお酒と組み合わせたい。
実は、佐賀・嬉野の茶農家に生まれ育ったという店主。大のお酒好きが高じてオーセンティックバーで修業後、2022年に開店した。お茶屋を継いだ兄の姿に背中を押され、店でもお茶を淹れることに。お酒とのマリアージュはたまたま台所で発見したそう。「手元の杯に残っていたのを飲んだら相性抜群で」といたずらっぽく笑う。遊び心あるお茶の時間を、ぜひここで。

ヴィンテージものや希少なボトラーズが並ぶ
[店名]お酒とお茶のBAR まつばやし
[住所]東京都新宿区荒木町12-8 SeasonsResidence四谷三丁目S1号
[電話]03-4400-5842
[営業時間]15時〜24時(土は〜22時)
[休日]日・祝、不定休あり
[交通]地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅4番出口から徒歩5分、地下鉄新宿線曙橋駅A4出口から徒歩7分
小さな街にオープンしたあの名店が手がける新しい日本茶カフェ『SOUEN』@松陰神社前
日本茶の新しい可能性を探ってきた表参道の『櫻井焙茶研究所』が、もっと身近にお茶を感じて欲しいと開いたのがここ『SOUEN』。「ハレとケでいえばあちらがハレ、こちらはケのイメージです」と店長の今村さん。お茶1杯から飲める気軽さで、ワークベースとして仕事をする人も大歓迎とか。

季節のブレンド茶726円 「季節のブレンド茶」は3種から選べる。旬の果物を使い、相性のいいハーブなどをブレンドしている
おすすめは3種ある「季節のブレンド茶」。それはまるでカクテルのレシピを思わせる手法で、例えば華やかな香りと清涼感のある烏龍茶に、リンゴでボディを、カレンデュラで華やかな香りをプラスする。
また「紅茶とスパイス」は淹れ方からしてユニーク。イブリックというトルココーヒーの抽出器を使い、野性味のある在来種のお茶にサッと熱を入れる。これでごぼうを思わせるアーシーなテクスチャーを引き出し、シナモンなどのスパイスに寄り添わせる。夜にはお茶を使ったカクテルも登場。カジュアルラインでありながら、秀逸なバーの顔も持つ、本店のDNAもきちんと感じさせてくれる。

のどかな松陰神社前にほっこりできるカフェができました
[店名]SOUEN
[住所]東京都世田谷区若林3-17-11 石田ビル 1階
[電話]なし
[営業時間]11時〜22時(21時LO)、日・祝11時〜19時(18時LO)
[休日]水
[交通]東急世田谷線松陰神社前駅から徒歩1分
コージーな場所から気楽なトークで漕ぎ出すお茶の世界への旅『A Drop. Kuramae』@蔵前
「いらっしゃい」と迎えてくれたのはヒップホップ系ファッションが似合う店主の田邊さん。ヴィンテージ感があふれる店はレコードから音楽が流れるバーのような佇まい。紅茶のイメージからは程遠い風情に「面白くなってきたぞ」と一気に好奇心が湧いてきた。

和烏龍茶(ティーテイスティングコース2500円より) 静岡産の烏龍茶を茶師がブレンドして焙煎したもの。やさしく控えめな味わいで、心地よく飲める
ここはカフェではなく販売がメインで、ティーテイスティングを体験できる。テイスティングといっても全然堅苦しくなく、穏やかに雑談するような気楽さだ。それでいて茶園の風景や製法による味わいの特徴など、トークを聞くうちにお茶のイメージがどんどん膨らんでいく。
ふとしたきっかけでお茶の世界に飛び込んだという田邊さんは、日本有数のお茶の産地・狭山の出身。今や自分でもお茶作りを始めるほど、グングン深みにはまりこんでいる。そしてこの店の開店に辿り着くまでのさまざまな冒険譚もなかなかに面白い。そんな秘話や裏話を聞いてみたいという人も、きっと楽しめます。

入口はレトロビルの2階にひっそりとある
[店名]A Drop. Kuramae
[住所]東京都台東区蔵前4-14-11 ウグイスビル2階204
[電話]なし
[営業時間]土〜月12時〜18時(営業日以外もワークショップは予約可)
[休日]火〜金、不定休あり
[交通]都営地下鉄浅草線蔵前駅A0出口から徒歩2分
ワンランク上のお茶割りと創作フレンチを堪能『wacasu』@学芸大学
「100種のお茶割り」で話題を集めた居酒屋『茶割』の姉妹店。こちらの『wacasu』では、アラカルトの創作フレンチでワンランク上のお茶割りを堪能できる。

和烏龍茶のお茶割り1000円〜(写真は熊本県お茶の富澤の烏龍茶wacasu専用ブレンド×芋焼酎GLOWEP05)・有難豚(ありがとん)100%のハンバーグ1800円和烏龍のお茶割りには、東日本大震災から奇跡的に生還した宮城県産の豚「有難豚」100%のハンバーグを。脂身の甘さと肉の旨さに脱帽
日本各地の茶農家から生産技術にこだわった茶葉を直接仕入れ、常時30種類の茶葉をストック。その中から日替わりで煎茶、和烏龍茶、和紅茶など様々な日本の茶葉をセレクトする。一煎ずつ急須で淹れて、麦焼酎、芋焼酎、米焼酎など本格焼酎やジンなどのお酒を合わせてお茶割りに仕立ててくれる。好みの茶葉を伝えれば、その茶葉の持つ香りや旨みが引き立つようなお酒を選んで、抜群のマリアージュを提案してくれるから最高だ。
お茶割りを飲む前に、開いた茶葉の香りを嗅いでみて。味の変化を実感しやすくなり、茶葉の持つポテンシャルに驚くはず。もう少し飲みたいときは、滋賀のクラフトミードハウス『ANTELOPE』と共同開発した蜂蜜茶醸酒を試してみるのも面白い。

レストラン利用は階段下からひと声かけて2階へ上がって
[店名]wacasu
[住所]東京都目黒区中央町2-19-14
[電話]03-5708-5740
[営業時間]18時〜24時(23時LO)
[休日]火・水
[交通]東急東横線学芸大学駅・祐天寺駅から共に徒歩7分

『おとなの週末』2025年5月号
撮影/松田麻樹(norm tea house(ノーム ティー ハウス)、チャイブレイク、お酒とお茶のBAR まつばやし)、西崎進也(KiKi 北千住、A Drop. Kuramae、wacasu)、松永直子(SOUEN)取材/芦谷日菜乃(norm tea house(ノーム ティー ハウス)、お酒とお茶のBAR まつばやし)、岡本ジュン(チャイブレイク、SOUEN、A Drop. Kuramae)、白鳥紀久子(KiKi 北千住、wacasu)
※月刊情報誌『おとなの週末』2025年5月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
