2012年もあとわずかで終わる。皆さんは年末をいかがお過ごしだろうか。さて、年内最後のコラムとして、少し今年のサッカー界を振り返ってみたいと思う。

 まず、1月のアジアカップで優勝し、W杯予選は順調に勝ち進んでいる。総合的に見て、この一年の日本代表の結果は十分と言えるものだね。何よりアジアカップを制したことで、来年のコンフェデ杯への出場権を得たことが大きい。

 地理的な問題もあって、日本は普段、強豪国と接する機会が少ない。アジア予選は4.5枠という緩いものだし、国内の親善試合は興行ありきのヌルい試合ばかり、たまに強国が来日しても、2軍3軍は当たり前だ。そういう意味で、今年の試金石となるのはやはり10月のフランス戦とブラジル戦の2試合、ということになるだろう。

 あの2試合を見る限り、南アフリカW杯から日本が進歩しているとは思えない。フランス相手には守って守ってカウンター、ブラジルにはこてんぱんにやられた。レベルの差はかなりあったね。「史上最強の日本代表」とか、景気のいい形容詞で語られることの多いチームだけど、露呈されたものは多かったと思うね。
 
 そうした環境を鑑みて、コンフェデ杯に出場できるというのは非常に大きい。プレW杯という舞台で、イタリア、ブラジル、メキシコという強国と真剣勝負ができるのだから、これを生かさない手はないよ。

 岡田ジャパンは、コンフェデ杯に出場することなく、ぶっつけ本番で南アフリカ大会に臨んだ。直前の親善試合でようやく自分たちの立ち位置が分かり、本大会では超守備的な布陣を敷いたのだ。もし1年前のコンフェデ杯の舞台で試せていたら、結果はともかく、戦い方は違ったものになっていたんじゃないかな。そういったことも含め、とにかくコンフェデ杯には注目だね。

 開催国であるブラジルは、とても広い。そして、6月のブラジルは冬だ。おそらく、試合ごとに気候の差があるし、移動の負担もチームコンディションにかなり影響してくるだろう。特にベロオリゾンテで行われるメキシコ戦はかなり寒くなるんじゃないかな。現地まで行くサポーターの人は注意してほしいね。

 治安についてもよく騒がれる問題だけど、どこの国に行っても、危ないところにいけば危ない。日本だって危険な場所と時間はあるだろう。だからそれほど心配する必要はないよ。ちゃんとした情報があれば大丈夫だし、何よりそこで生活している普通の人たちがいるということを忘れないでほしいね。僕が言うんだから間違いない(笑)。

 今年一年、ご愛読ありがとうございました。それでは、よいお年をお迎えください。