夢に出てきた亡き夫  「恩人に30年前の借金返済を」

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(新北 11日 中央社)他人に金を貸してもらってもいつの間にかうやむやにして返さないという恩知らずな人はそんなに珍しくないかもしれない。しかし、台湾北部の小さな町では61歳の主婦、鄭慧玲さんが訳あって返せなかった30年前の借金の返済のため懸命に人探しをしていた。そして今年、恩人をとうとう見つけ出すことができた。

今年73歳の連保男さんは新北市八里でも有名な建材商だった。また、妻の阿蘭(アーラン)こと柯君子さんは人助けに大変熱心で、困った人には金を貸し、返してくれるかどうかなど気にも留めない人だった。

ちょうど今から30年ほど前の1981年のこと。同じく八里の駐在所で警官をしていた鄭さんの夫、蘇鎰銓さんは家を購入することになり、知り合いの阿蘭(柯さん)に35万台湾元(当時のレートで約210万円)貸してもらった。蘇さんは約束どおり少しずつ返済していたが1987年交通事故で死亡。借金はまだ24万元も残っていたが、連さん夫婦は鄭さんに催促するようなことはけしてせず、そのまま15年がたち、2002年、柯さんはすい臓がんで亡くなった。

2007年子どもたちも成人した頃、20年前に亡くなった夫の蘇さんが鄭さんの夢に度々現れるようになった。夫は黙っているが何か言いたげだ。そこで、寺廟でお伺いをたてると夫は「あの借金を返さねば」と言っているとのこと。早速、周囲の協力を得て連さん夫婦を探し始めたもののなかなか見つからなかった。

しかし2012年、警察などの協力で鄭さんはとうとう柯さんの夫、連さんを探し当てることができた。早速借りていた残りの24万元を持ってお礼に行った。しかし、連さんは「女手ひとりで娘さん2人をよくぞ育ててこられた」と気遣い、それは受け取る必要のない金だと言い張る。鄭さんは涙を流しながら「せめて下の娘の婚礼に出てやってください」と頼んだ。連さんは「このお金を結婚祝いにしましょう」と快諾した。