ロンドン五輪のボクシング男子は1日、バンタム級の2回戦が行われ、清水聡はアゼルバイジャンのマゴメド・アブドゥルハミドフと対戦し、17対22の判定で敗れた。しかし、日本側の抗議を受けて映像が確認された結果、6回ダウンを奪った清水がレフェリーストップコンテスト(RSC)で勝った試合だとして、判定が覆り準々決勝に進出した。韓国の複数のメディアは、抗議の結果が日本と韓国で異なる点について注目し、報じた。

 韓国メディアは、「韓国選手は泣くが日本選手は笑う、覆る判定は日本だけが受益者」「誤審疑惑の中心、韓国と日本の違いは?」「ロンドン五輪の判定論議、その恩恵を最大限に受けた国は日本」などと題し、誤審が相次ぐロンドン五輪で、韓国と日本がその中心にあるが、結果は全く正反対だと伝えた。

 清水はボクシングバンタム級16回戦で釈然としない判定でマゴメドに敗れたが、抗議の結果、判定が覆り清水が勝利をおさめた。ロンドン五輪は相次ぐ誤審に騒然となっており、韓国が最大の被害者に浮上したが、隣国の日本は最も多くの恩恵を受け、悲喜が交差しているとの見方を示した。

 このほかにも、日本は体操男子団体で4位に決まった後に異議申し立てをし、その結果判定が覆って銀メダルを獲得した。一方、韓国は柔道のチョ・ジュンホ、水泳のパク・テファン、フェンシングのシン・アラムなども誤審の犠牲になったが、韓国は実力で克服し、メダルランキングでは総合3位になったと伝えた。

 韓国は誤審に抗議し、正式に異議申し立てをしても、それで終わりとなり無念にもメダルを逃すこともある。しかし、日本が誤審だと激しく抗議すると判定が覆り、メダルを手に入れると指摘した。(編集担当:李信恵・山口幸治)