延長12回2死、ファビアンに中越えサヨナラソロ本塁打を浴びたライデル・マルティネス(カメラ・小林 泰斗)

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◆JERAセ・リーグ 広島4x―3巨人=延長12回=(4日・マツダスタジアム)

 巨人が延長12回2死からサヨナラアーチを食らって、痛恨3連敗となった。4週連続6連戦の初戦。3点リードの7回に1点差に迫られ、8回には新セットアッパーの田中瑛斗投手が同点とされた。その後はリリーフ陣が踏ん張ったが、守護神・マルティネスがファビアンに被弾し、4時間超の死闘に敗れた。打線は4番・ダルベックが初回に先制3ランを放って以降、点を奪えず、延長11回のバントミスなどが響いた。

 まさか…。満を持して投入した守護神が誤算となった。延長12回2死。マルティネスがファビアンを迎え、その初球、高めに浮いた変化球をバックスクリーン左に運ばれた。「反省しないといけない。失投です」。4時間超の死闘。巨人8人目のマウンドに上がった最強クローザーでサヨナラ負けを喫し、チームは3連敗となった。

 試合は完全なる巨人ペースだった。初回、ダルベックが先制3ランで主導権を握った。7月25日の阪神戦(甲子園)で2発放って以来の18号先制弾。2球続いたカーブが甘く入ったところを一振りで仕留めた。「先制できてよかったよ。さらに得点を重ねられるように頑張るよ」。打った直後だが冷静にコメントした。

 いきなりの援護点に、ベンチ前の先発・山崎は拍手して喜んだ。キャッチボールで準備してマウンドへ。初回を3者凡退に抑えると、2、3回は2安打ずつ許しながら後続を断った。4、5回は1安打ずつ打たれたが、点を与えることはなかった。5回まで被安打6も無失点。その5回は1死一、二塁で浦田の芸術的なグラブさばきからの併殺プレーに助けられるなど、守備のリズムも作った。

 伊織は中13日の登板。7月21日の同カード(東京ドーム)で今季初勝利を挙げて以来、十分な間隔を取り、この後半戦に臨んでいた。来週11日には首位・阪神戦が待つだけに、エースとしてのフル回転が期待される。この日はゆったりした投球フォームから、150キロ前後の直球に、シュートを多めに放った。以前よりも右打者に向かって大きく曲げて食い込ませ、目線を変えた。6回まで94球。普段より力感のない姿が印象的だった。

 7回の打席にも立った右腕は、その裏もマウンドに向かった。しかし、ヒットと2四球で2死満塁のピンチを招いたところで降板。船迫にスイッチしたが、直後の初球、ファビアンに左前へ2点適時打を許し、1点差とされた。しかし、代わった3番手・中川が坂倉を空振り三振に斬った。

 それでも、失った流れは帰ってこなかった。1点リードの8回は田中瑛に託すも、秋山の右中間三塁打から小園に一塁強襲ヒットを打たれて同点にされた。延長10回には増田大が送りバントを失敗し、それがゲッツーとなった。リリーフ陣が立て直した流れだったが「当たり前のプレー」ができず、このミスも痛かった。4週連続6連戦の初戦を落とし、首位・阪神とは変わらず2ゲーム差のまま。後味の悪さだけが残った。