《サッカー日本代表》森保一監督が異例の“半年続投”への疑問 「なぜ後任の大岩剛監督に任せないのか」、強化試合やアジア杯で指揮を執る機会を失うデメリット
日本サッカー協会は7月23日の理事会で、森保一監督が来年1月のアジア杯まで指揮を執ることを正式に決定。大会後は2028年ロス五輪を目指すU-21代表を率いる大岩剛監督がA代表を兼務するかたちで引き継ぐという。
「異例の"半年契約"です。たとえアジア杯で優勝しても、森保監督は勇退するという前提です。大岩氏を当面は五輪世代の強化に集中させ、直近のアジア杯は森保氏で優勝を目指すといいますが、背景には宮本恒靖会長が独自に外国人監督招聘へ動いて断念に至った経緯もあるとされる。
日本サッカー協会が財政的に厳しいこともあり、円安の進行で高額年俸を捻出する目処が立たず招聘プランは失敗に終わったという。後手に回ってプロ野球で言う"二軍監督の昇格"のようなかたちになり、森保氏が半年間をつなぐことになったとされます」(担当記者)
先のW杯北中米大会では優勝を目標に掲げながらベスト32に終わった。4年後を見据えて疑問を呈する声は少なくない。サッカージャーナリストの財徳健治氏はこう言う。
「アジア杯で優勝したいから実績のある森保監督に任せるというが、理解しがたい。日本サッカーが目指しているのはアジアのチャンピオンではなく、世界一ではなかったのでしょうか。4年後のW杯に向けてもアジアの予選を戦うわけですから、そのことを考えれば、まずは大岩監督にアジアでのA代表の戦いを経験させるほうが理に適っているでしょう」
大岩監督がU-18、U-21を率いるなかで見出した選手から4年後に向けたチームを作っていく方針は合理的にも思えるが、五輪世代の監督を経てA代表の指揮官となった森保監督を踏襲するようなかたちでもある。前出・財徳氏が続ける。
「トップチームの戦い方と下の世代がつながっているのが今の日本のサッカーなので、森保監督と大岩監督は頻繁にやり取りしているという意味では継承に問題はないとは思うが、やはりなぜ大岩監督に4年間を任せないのかは疑問ですね。半年間監督就任が遅れることで、アジア杯や強化試合など12〜13試合の強化の場を指揮官として経験する機会を失うわけですから。
また、W杯で決勝トーナメント1回戦敗退という結果に終わった以上、意思疎通ができるという理由で日本人監督を続ける必要はないでしょう。外国人監督招聘を実現させる考えを貫いたほうが、4年後の日本代表にはプラスだったのではと思わざるを得ません」
※週刊ポスト2026年8月14・21日号
