新型『BMW iX3』徹底解説(後編) 注目はコントロールユニット、ハートオブジョイ 従来メーターパネル廃止ですっきりデザイン
【インテリア】BMWパノラミックiドライブでノイエクラッセを体感
新型BMW iX3のインテリアでノイエクラッセを体感できるのが、『BMWパノラミックiドライブ』だ。
【画像】次世代コンセプト『ノイエクラッセ』第一弾モデル!新型『BMW iX3』発表 全105枚
フロントウインドウ下部の『BMWパノラミックビジョン』と、17.9インチセンターディスプレイ、初採用となる『BMW 3Dヘッドアップディスプレイ』で構成される。

BMWパノラミックビジョンは、フロントウインドウ下部の端から端まで約110cmに渡って設けられたディスプレイ。 上野和秀
BMWパノラミックビジョンは、フロントウインドウ下部の端から端まで約110cmに渡って設けられたディスプレイ。走行中の視線移動を最低限にととめ、安全に寄与している。ドライバーの正面には、スピードメーター、シフトポジション、充電状態、走行可能距離などの車両情報が表示される。
他にも外気温や時計など、センターディスプレイのメニューから好みの情報を上段にスワイプするスマホ感覚で、パノラミックビジョンにアップすることが可能だ。これにより従来のメーターパネルは廃止され、すっきりとしたダッシュデザインとなった。
【インテリア】フリーカットデザインの高解像度センターディスプレイ
ダッシュボード中央に位置するフリーカットデザインの17.9インチ高解像度センターディスプレイは、ドライバー側に17.5度傾けて視認性と操作性を高めている。タッチ操作により車両の空調からナビ、オーディオ、電力フローなど、ほぼ全ての機能を表示、操作することが可能だ。
BMW初採用となる『BMW 3Dヘッドアップディスプレイ』は、奥行きを持たせた表示が可能となった。ナビゲーションシステムによるルート案内表示では、実際の道路をトレースしているかのように、曲がる方向を矢印で表示できる。

ダッシュボード中央に位置するフリーカットデザインの17.9インチ高解像度センターディスプレイ 上野和秀
ステアリングホイールは十字デザインの4本スポークとされ、左右スポーク部分で様々なコントロールができる。革新的なデザインだけではなく、実用性も確保されている。
ラゲージルーム容量は520Lが確保され、4:2:4分割の後席をすべて折りたためば1750Lの大空間が現れる。床下部分にも収納スペースが設けらるほか、フロントには充電ケーブルを収められる58Lの蓋付きラゲッジスペースが用意される。
【コントロールユニット】BMWハートオブジョイを初搭載
新型iX3は、パワートレインとドライビングダイナミクス機能を融合したコントロールユニット、『BMWハートオブジョイ』を量産車として初めて搭載したモデルとなる。
『スーパーブレイン』と名付けられた4つの高性能コントロールユニットは、『ドライビングダイナミクス』、『運転支援システム』、『インフォテインメント』、『ベーシック&コンフォート』で構成。それぞれのスーパーブレインに全ての機能が集約され、継続的なアップグレードにより、AI機能などの将来的なアップデートにも対応できるように設計されている。

コントロールユニット『BMWハートオブジョイ』を量産車として初めて搭載。 上野和秀
特にドライビングダイナミクスは『ハートオブジョイ』と名付けられ、ドライブトレイン、ブレーキ、エネルギー回生、ステアリングを司り、BMWダイナミックパフォーマンスコントロールのソフトと連携する。
また、『BMWシンビオティックドライブ』と呼ぶトラクションや効率的なエネルギー回生プロセスは、BMWの歴史の中でも特に優れたシステムだという。回生ブレーキを最適に制御することで減速時における車両の揺れを抑制。クルマが完全に停止するまで、スムーズで快適な乗り心地を実現する。
【運転支援装備】注目はハイウェイアシストの存在
ドライビングアシストプラスは、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、車線変更警告システム、車線逸脱警告システム、ステアリング&レーンコントロールアシスト、サイドコリジョンプロテクション、衝突回避および被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロストラフィックウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能を標準装備する。
高性能カメラ、レーダーと高性能プロセッサーによる高い解析能力により、精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムとなっている。

11月以降に高速道路上で130km/hまで、一定の条件下においてステアリングから手を離しての走行が可能となる。 上野和秀
注目はハイウェイアシストの存在だ。高速道路上で130km/hまで、ドライバーが絶えず前方を注意し、周囲の状況に応じて直ちにステアリングを確実に操作することができる一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能となる。現在は法令で使用できないが、本年11月以降に利用可能となる予定だ。
もちろん『OK BMW〜』と呼び掛けて様々な操作を作動できる、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントも備わる。
【バリエーションと価格】今回導入されるのは2モデル
今回導入されるのは以下の2モデルだ。
BMW iX3 50 xDrive:価格962万円
BMW iX3 50 xDrive Mスポーツ:価格1034万円

オプションで用意されるBMW Mパフォーマンスパーツ装着車。 上野和秀
なお会場で展示されたライトグレーのiX3は、オプションで用意されるBMW Mパフォーマンスパーツ装着車。フロントスプリッター、カーラッピング(サイドシル)、リアスポイラー、リアディフューザー、エントランスカバーカーボン、Yスポークスタイリング1054M 22インチ・マットジェットブラックホイールを装備する。
BMW iX3 50 xDriveのスペック
全長×全幅×全高:4780×1895×1635mm
ホイールベース:2895mm
トレッド:F1630/R1635mm F1625/R1630mm[Mスポーツ]
車両重量:2330kg
乗車定員:5名
電気モーター
最高出力:F 123kW(167ps)/4607rpm R 240kW(326ps)/5500rpm
統合最高出力:345kW(469ps)
最大トルク:F 255Nm/0-4607rpm R 435Nm/0-5000rpm
統合最大トルク:645Nm
駆動用バッテリー
総電圧:698.9V
総電力量:109.1kWh
交流電力量消費率(WLTCモード):138Wh/km 150Wh/km[Mスポーツ]
一充電走行距離:906km 835km[Mスポーツ]
駆動方式:4輪駆動
0-100km/h加速:4.9秒
最高速度:210km/h
サスペンション:Fマクファーソンストラット Rマルチリンク
ブレーキ:F/Rベンチレーテッドディスク
タイヤ:F&R 255/40R20
価格:982〜1034万円
*動力性能は欧州発表値

