《教頭が苦悩を吐露》「小便の補助がしたかった」わいせつ行為で逮捕の33歳小学校教諭が“学校貸与タブレット”を犯行に利用…性善説の管理実態とは
「我々としては、過去に児童とのトラブルや性癖などについて把握しておらず、このようなことが起きて大変驚いております」──困惑した様子でこう明かしたのは、船橋市立芝山西小学校の教頭だ。
今年5月、駅のトイレで男性を盗撮したとして逮捕された同校の理科専任教諭・村上優太容疑者(33)。警察の捜査により、彼のスマートフォンからは教育者としてあるまじき「別の顔」が発覚したのだ。【前後編の後編。前編から読む】
事件発覚の発端は5月31日。JR西船橋駅の男子トイレで30代男性の下半身をスマートフォンで盗撮し、現行犯逮捕・起訴された村上容疑者。その際押収されたスマートフォンを警察が解析した結果、余罪が発覚した。事件を追う全国紙社会部記者が解説する。
「スマートフォンの解析から、今年2月19日ごろ、船橋市内の施設のトイレで男子小学生の体を触り、その様子を動画で撮影して保存していたことが発覚し、再逮捕に至りました。
警察の調べに対し、村上容疑者は『小便の補助がしたかった。その状況を残しておきたかった』と供述し、容疑を認めています。さらに、押収されたスマートフォンからは、ほかにも男児を撮影したわいせつな動画や画像が多数見つかっており、警察は別の余罪についても厳しく捜査を進めています」
「まさかこんなことに」見抜けなかった異変
教壇に立つ人間が、なぜこのような犯行に及んだのか。取材班が同校の教頭を電話直撃すると、冒頭のように「大変驚いている」と明かし、村上容疑者の"表の顔"についてこう語り始めた。
「容疑者は担任を持たず、理科専任の教諭で今年で2年目でした。勤務はしっかりしていましたが、今年の4月2日あたりに本人から『体調不良でしばらく休ませてほしい』との旨の連絡がありました」
事件があった2月19日から約1か月半後の突然の休職。その間、学校側は何も不審な点を感じなかったのだろうか。
「校長が休んでいる間にも安否確認はしておりましたが、異変などについては気づかなかったのだと思います。まさかこんなことになるとは誰もわかりませんでした。警察からは、5月末に西船橋駅構内の男子トイレで盗撮し、現行犯逮捕された翌日に連絡が来ました」
今回の事件では、男児のわいせつ動画撮影に「学校貸与のタブレット」を使用し自身のスマートフォンに保存していたとみられる。タブレットの管理体制はどうなっていたのだろうか。
「(タブレットの)校外への持ち出しは禁止しており、使用後は校内のロッカーに保管し、最後の者が鍵を閉めて、その鍵を職員室の決められた場所にかけております。ただ、タブレットの数を確認することはなかったので、2月19日にタブレットが1台ないということも把握は出来ておりませんでした。また、鍵も決められた場所にかけておくだけなので、誰かがその鍵を持ち出すことも可能ではありました。そういう点では落ち度はありました」
わいせつ事件当日の2月19日、容疑者が勤務を休んでいたのか、早退したのかについては「確認中です」とした。
「不祥事根絶研修」を実施するも…
連日のように報じられる教員の不祥事を受け、同校でも「不祥事根絶研修」を実施していたという。もちろん、容疑者本人もその研修を受けていたというが──。
「容疑者がこのような事件を起こす前兆などは学校としてもまったく把握出来ず、子供たちにひどく動揺を与えてしまったのは確かです。心苦しく、以降はこのようなことが二度とないように努めていきます」
被害児童が受けたショックは計り知れない。もはや性善説では安心できる学校運営は不可能ということなのだろうか。教育現場は失われた信頼を取り戻せるか。
(了。前編から読む)
