昭和世代「懐かしい!」令和の若者「タワシ?」 極小再現された“あの玄関マット”にジェネギャップの嵐

写真拡大 (全3枚)

 かつて昭和の家庭や学校の勝手口などでよく見かけ、独特のシャリッとした踏み心地が記憶に残る屋外用玄関マットの定番「タンポポマット」。

 そんな懐かしのアイテムを、指先に乗るほどの極小サイズで実物そっくりに再現したかぎ針編み作品が、X上で大きな笑いと共感を呼んでいます。

【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】

 「家の人達はコレが何か知らなかった……」という、ちょっぴり涙目な一言とともに作品を投稿したのは、編み物作家の「アサちっちゃい編み物」さん。

 そこに写っていたのは、お馴染みの菱形模様や外枠のワイヤー部分まで精巧に編み込まれた、驚くほどハイクオリティなミニチュアのタンポポマットでした。

■ 職人技で再現された質感 一方お子さんたちの反応は……

 今回、このユニークなモチーフを選んだきっかけについてアサさんにうかがうと、「ドール用小物でみんなが知っている昭和の物を作りたかったから」とのこと。

 驚くべきは、その卓越した技術。なんとこの作品、わずか1日の製作時間で仕上げられたのだそう。

 実物そっくりの質感や細部のニュアンスを表現するため、ベース部分には細いミシン糸を2本取りにして編み込み、マットの骨組みとなっている特徴的な針金部分は、グレーの糸1本を使って丁寧なステッチで再現していくという職人技が施されています。

 この自信作を引っ提げて、18歳から23歳のお子さんたちに「これは何でしょう?」とたずねてみたアサさん。昭和世代なら誰もが「懐かしい!」と叫ぶところでしょうが、令和を生きる若者たちから返ってきたのは、非情にも「何だかわからない」という無慈悲な回答でした。

 それどころか、凝視したお子さんたちから飛び出したのは「……タワシ?」という、まさかの斜め上の予想。

 たしかに茶色くてゴワゴワした質感、再現度が高すぎるがゆえの細かな凹凸、手のひらにちょこんと乗るサイズ感。言われてみれば、「ちょっとオシャレな四角いタワシ」に見えなくもありません。

 アサさんは「サイズがここまで極小のミニチュアだから、形的に仕方ないかな」と苦笑しつつも、目の前に立ちはだかるジェネレーションギャップの壁をひしひしと感じたことを明かしてくれました。

■ 家庭内の反応は薄くも……SNSでは大反響

 家庭内では完全なる不発に終わってしまったアサさんのタンポポマットですが、X上で公開されるやいなや状況は一変。「懐かしすぎる!」「踏んだときのあの硬い感触まで思い出される」と、当時を知る昭和世代のユーザーから熱い共感のが巻き起こりました。

 今回の大きな反響について、アサさんは「すごい反響があって本当に驚いています。皆さんに懐かしいと言っていただけて嬉しかったです」と喜びをにじませています。

 すっかり昭和の遺物のように扱われてしまったこの「タンポポマット」ですが、実は現在も株式会社テラモトが販売を行う、現役バリバリの屋外用玄関マット。我が子に「タワシ」呼ばわりされた切なさは、SNSに集まった同世代からの大反響がきれいに洗い流してくれたようです。

<記事化協力>
アサちっちゃい編み物さん(@handmade_nori)

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026071002.html