「アウェイユニフォームのサイズはキッズの130」と明かした影山優佳(影山優佳Instagramより)

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 4年に一度のFIFAワールドカップ。選手の活躍とともに話題を呼ぶのが、スタンドを彩るサポーターたちの姿だ。

【写真】パラグアイ美女もキッズユニ着用

 今大会では、オランダ対日本の試合の現地中継に出演した元日向坂46の影山優佳(25)や、ユニフォーム姿を自身のSNSに投稿したSUPER☆GIRLS・鎌田彩樺(23)など、体に密着した、ぴちぴちユニフォーム姿の女性たちが「可愛すぎる」とたびたび注目された。

 なぜ彼女たちはキッズサイズのユニフォームを選ぶのか。臨床心理士の岡村美奈さんが、その心理を分析した。

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 女性たちがキッズサイズを着る理由の1つはシルエット効果。少し丈の短いTシャツやユニを着ることでウエストが細く、足が長く見えるし、身体にぴったりしたラインでスタイルが良く見えるといった効果がある。小さなサイズには小柄でかわいいというイメージがあるし、着用できれば自分はキッズサイズでも着こなせるほどスタイルがよい、トレンドをつかんでいるなど、セルフイメージの向上にもつながる。

 「サイズがほとんどなくって、キッズの140が奇跡的に着れた(から買った)」という鎌田さんだけど、胸がパツパツになるくらいのユニでボディラインが強調されると、かわいいとセクシーが混ざった印象になり、魅力的に見えやすい。ちょうどいいサイズが売り切れで仕方なくキッズサイズ」という人もけっこういるようだが、それがかえってプラスになるケースもあるのだ。

 しかし、彼女たちがキッズユニを着用するのは”かわいい”とか”魅力的に見える”からだけではない。

 SNSの投稿を見ると、キッズユニを着ると”テンションが上がる””試合の日だから着たい”というコメントが多くみられ、「ドーパミンドレッシング」が起きていることがわかる。これは自分の気分が上がる服を着ることで、前向きな感情を引き出す効果で、カラフルな色や遊び心がある服を着ると、脳内では幸福ホルモン”ドーパミン”が分泌されて、気分がアップするといわれる現象だ。

 キッズユニでなくても、鮮やかなビタミンカラーを着ると気分が明るくなる、好きなブランドを着ると気分がよくなる、推しのカラーを着るとテンションが上がるなど、お気に入りの服を着ると自然に気持ちが高揚したり、前向きになったりした経験がある人も多いはず。

 ポイントは服そのものではなく、「その服を着た自分をどう感じるか」だ。

みんなと同じだけど、みんなとは違うキッズユニ着用の効果

 キッズユニを着ることで自分が魅力的に見えると感じると、自己肯定感が高まっていく。笑顔が増えるし、活動的で積極的に行動も増えてくる。つまりプラスの方向へ変化が起きやすい。つまりキッズユニは彼女たちにとって、かわいく見えるための服というだけではなく、気分をあげるためのスイッチとしても機能していることになる。さらにSNSで「いいね」がたくさんついて注目されれば、ドーパミンが分泌され、強い高揚感や自己肯定感、自信も生まれる。

 ではなぜW杯をはじめとするスポーツのユニフォームで、キッズサイズを着る女性が多くなったのか。

 ユニの着用は彼女たちにとって、応援する気持ちにプラスの意味がこめられている。

 サポーター向けに販売されているレプリカの代表ユニは大まかなサイズ展開はあるが、大きすぎて肩が落ちたり、身頃があまってぶかぶかのまま着ることが多い。だが、みんなが着ているような身体に合わないユニフォームを身に着けるのではなく、あえてキッズサイズを選べば、自分にベストなコーディネートをし、それを披露するというこだわりの行動になる。

 みんなと同じだけど、みんなとは違う。自分の表現に満足が得られれば、試合を楽しもう、一緒に盛り上がろうというモチベーションも上がり、応援にも一層力が入る。これは「エンクローズドコグニション」という現象で、着ている服がその人の思考や感情、パフォーマンスに影響を与えるという。

 ユニを着ることでサポーターとしての一体感を感じつつ、トレンドを取り入れながら、かわいくてスタイルの良い自分を演出してドーパミンを分泌させる。自己満足感とワクワク感を何倍にも高めてくれるキッズユニは、彼女たちにとって一石二鳥のアイテムなのだ。