【異変】消える「プール授業」 県内の現状は【徳島】
子どものころ、この時期になるとプールの授業が楽しみだったという方も、多いのではないでしょうか。
しかし今、全国の小中学校では、プールの授業を行わない学校が増えてきているんです。
一体なぜなんでしょうか。
県内の現状を取材しました。
まもなく夏本番。
子どもたちが、水に触れる機会も多くなってきます。
しかし今、教育現場ではカリキュラムに異変が起きています。
(記者)
「中学校でプール授業が減っている」
(街の人は)
「へー」
「あったほうが子どものため」
今、全国の小中学校でプールの授業が減少傾向にあります。
要因は施設の老朽化、教職員の負担増、それに安全への配慮など様々ですが、県内はどうなのでしょうか。
徳島市の場合です。
(徳島市教育委員会 体育保健係・元木宏冶 課長補佐)
「プールでの授業はされなくなっている、中学で」
「中学校は15校あるが、4校で実技指導(プール授業)」
「4校のうち2校が学校のプールで、残りの2校が隣接する小学校のプールで授業」
「(減少の)一番大きな理由は施設の老朽化」
徳島市では、小学校はまだ全校でプールの授業が行われているものの、中学校では15校中、4校にまで減っています。
そのうち自前のプールがあるのは、2校だけです。
そもそもプールの授業は、子どもたちが亡くなる水難事故が多発したことをきっかけに、1965年から学習指導要領に加えられました。
ただ、それから60年以上がたち、当時一気に建設が相次いだ学校のプールは今、老朽化が進んでいます。
(徳島市教育委員会 体育保健係・元木宏冶 課長補佐)
「予算上対応が難しい。100万円を超える修繕の場合、使用中止という対応をしている」
「学習指導要領では『適切な水泳場が確保できない場合は、取り扱わないことができる』とあるが」
「水難事故から子どもを守るという観点から、特に小学校の子どもたちにとって、実技による体験的な学びは大切」
加えて。
(記者)
「プールサイドは焼けるように暑い、体から汗が噴出します。プールの水もぬるい」
「今、何度?」
(教諭)
「32度あります」
近年の猛暑で、本来は涼しいはずのプールですら、熱中症のリスクが高まっています。
当然、教職員の負担も増えます。
また、保護者からはこんな意見も。
(保護者)
「中学校の時は水着になりたくなかった。小学校は必要かと思うが」
(徳島市教育委員会 体育保健係・元木宏冶 課長補佐)
「小学校では将来にわたり、実技学習を継続できる方法を検討していく」
「中学校では、使用可能なプール施設については維持補修に努めつつ、座学も継続していく」
プールの授業に代わっては、座学で必要な知識を学んでいるということです。
子どもたちの命を守るために始まった水泳の授業は、今、大きな転換点を迎えているようです。
