園遊会での愛子さま(写真:JMPA・2026年4月17日)

写真拡大

「フィリピン大統領夫妻を招いた宮中晩餐会、天皇陛下と臨まれた東京六大学野球の早慶戦のご観戦、来日したノルウェーのホーコン王太子を御所に招いてのご夕餐、そしてお一人でウィーン少年合唱団の公演にご臨席……。

愛子さまはときには天皇皇后両陛下と臨まれたり、またときにはお一人でも精力的にご自身のお務めに励まれています。ご活躍ぶりに、両陛下も頼もしく思われていらっしゃるでしょう」

こう宮内庁関係者は、愛子さまのご活動への信頼感を口にする。周囲が抱く頼もしさは、いまや国民も広く抱いている感情だろう。メディア各社の世論調査では、女性天皇や女系天皇を容認する人は7割を超え、さらには“愛子さまこそ天皇にふさわしい”という、「愛子天皇」論を支持する人も日に日に増えている状況だ。

こうしたなか、愛子さまがあるご進講に出席されなかったことに、驚きの声が上がっている。

「5月28日に、後柏原天皇五百年式年祭の儀が宮中三殿の皇霊殿で執り行われ、陛下とともに愛子さまも祭祀に臨まれています。天皇陛下は、歴代天皇の式年祭に先立って、ご事蹟(生涯や業績)に関する進講を専門家から受けられています。

愛子さまも2024年に、後宇多天皇、平城天皇、懿徳天皇の式年祭に先立って、陛下と雅子さまが受けられているご進講に同席されていました。愛子さまの強いご希望があったと伺っています」(皇室担当記者)

室町時代中期の応仁の乱以降に在位した後柏原天皇。戦乱の影響で即位礼も約20年行えず、朝廷は財政難、荒廃した京都から公卿も地方へと流出……天皇の権威も地に落ち、26年の治世は困難に満ちていた。

「厳しい時代であったものの、仏教に帰依し、苦しむ民の救済を祈ることを欠かさなかったと伝わります。また、詩歌や書道、管弦にも長け、現代まで続く『歌会始の儀』の起源ともなる歌会を創始した芸術家肌の天皇でした。

こうしたこともあって、5月25日のご進講には、中世文学史にも造詣が深く、関心を強く抱かれている愛子さまも陪席されるとみられていたのです。しかし当日、愛子さまのお姿はありませんでした」(前出・皇室担当記者)

歴代天皇の事蹟に関する進講は、皇室の連綿と続く歴史を学ぶだけではない意義があると、歴史学者で静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは強調する。

「事蹟のご進講は、代々のご先祖が生きた時代、それぞれのご姿勢などを知る大切な機会です。ご先祖を敬いつつ、現在の環境や、ご自身が置かれた立ち位置を考える場にもなっているのです。それは、皇室の歴史を次世代へとつないでいくうえでも、大きな意味を持っていることでもあるのです」

天皇陛下のおそばで、幼いころからお考えや行いを学ばれてきた愛子さま。ご自身も関心がある時代を生きた天皇についての進講であったうえ、さらに重要視されていた歴代天皇の事蹟から体得されるといういわば“天皇修行”を、なぜ突然控えられたのか。前出の宮内庁関係者はこう明かす。

「昨今の世論が『愛子天皇』を強く望む声が高まっている現状を鑑み、意識的に控えられたのでしょう。ご自身の陪席により、ご即位への期待がこれ以上高まることを避けたいとお考えになったようにもお見受けしています。

それは、悠仁さまが昨年成年式を終えられたことも一因となっていると思います。学業と両立させながら、少しずつ“将来の天皇”の道を歩み始めた悠仁さまへのお心配りを、愛子さまがなさっているからなのでしょう」

■若き皇族が育む亀裂を防ぐ“絆”

フィリピン大統領夫妻を招いた宮中晩餐会がデビューとなった悠仁さま愛子さまは隣り合って座り、時に話しかけられるほほ笑ましい場面があった。

「緊張されたご様子だった悠仁さまに、愛子さまが明るくお声がけされると、和らいだご表情となられたことが印象に残っています。

悠仁さまが幼いころには、愛子さまが絵本を読んであげられたり、お絵描きや折り紙で遊ばれたこともたびたびあったそうです。成年された悠仁さまの目には、愛子さまは皇族として“頼れる先輩”に映っておられるのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)

国会では衆参両院の「立法府の総意」の取りまとめが進み、皇室典範改正への動きが加速している。「女性・女系」の容認か、男系男子の皇統堅持か――。

国論を二分する対立が、皇室内の亀裂に結びつくことを、両陛下や愛子さまは危ぶまれていると、前出の宮内庁関係者は語る。

「両陛下は、次世代の皇室を支えていく愛子さま悠仁さまが意識的に同じ場にいるように取りはからってこられました。それは、お二人が悩みながらも、力を合わせて難題に立ち向かう“絆”を育んでほしいという願いからでしょう。愛子さまも両陛下の思いを受け止められているようにお見受けしています」

どのような運命が待ち受けているのか、いまも見通せない愛子さま。だがどのような未来であっても、“悠仁さんを守る”という揺るぎないご決意を抱かれている。