米テキサス州スターベースから打ち上げられた大型宇宙船「スターシップ」と、下段のロケット「スーパーヘビー」(22日)=スペースXのSNS投稿から

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 【スターベース=中根圭一】米スペースXは22日(日本時間23日)、世界最大の宇宙船「スターシップ」(高さ52メートル)の無人飛行試験をテキサス州スターベースの施設で行った。

 米主導の有人月探査「アルテミス計画」で、月面離着陸での使用が有望視される新型モデルの初試験だった。打ち上げや宇宙空間の飛行には成功したが、一部エンジンが停止するなど課題を残した。

 新型モデル宇宙空間で、別の宇宙船とのドッキングや燃料補給が可能だ。スターシップを打ち上げるロケット「スーパーヘビー」は改良したエンジン33基を搭載しており、推進力は4月に行った有人月周回探査計画「アルテミス2」で使ったロケットの2倍以上ある。

 スターシップは打ち上げ約2分半後にスーパーヘビーを分離して、約1時間後にインド洋に着水した。一方、スターシップのエンジン6基のうち1基が停止したほか、地球帰還前に行う宇宙空間でのエンジン再点火もできなかった。

 2023年に始まった飛行試験は今回で12回目で、これまでの試験のうち6回で空中分解などを起こしていた。米航空宇宙局(NASA)は28年に「アポロ計画」以来半世紀ぶりとなる有人月面着陸を目指している。