53歳でスペインに単身留学し、現在はジョージアに滞在中のRitaさん(56歳)。海外で暮らすようになってから、日本では当たり前だったことがその国にとってはそうではないと気づく場面がたくさんあったそう。今回は日常の小さな違いについて、Ritaさんが驚いたことを7つ紹介してくれました。

1:洗濯機がキッチンにある

ヨーロッパの住宅でよく見かけるのが、キッチンにある洗濯機です。シンクの下に、まるで食洗機のように洗濯機が埋め込まれていることも。

【写真】スーパーのレジに袋詰め台がない

最初は「なぜここに?」と違和感がありましたが、慣れてみると意外と便利です。料理をしながら洗濯機を回すこともでき、家事動線としては理にかなっているのかもしれません。

2:物干し竿がない

日本のような物干し竿を、海外ではほとんど見かけません。室内のラックやスタンドに干すのが基本。地域によっては窓の外にロープがはられているので、その場合には外に干すこともあります。

国によっては、建物の外から見える場所に洗濯物を干してはいけないというルールも。そのため、日本のようにベランダいっぱいに整然と並ぶ洗濯物の光景は、ほとんど見かけません。

3:スーパーのレジに袋づめ台がない

スーパーでも日本との違いに戸惑うことも。まず驚くのが、袋づめの台がないこと。「みんな、どこで作業しているの?」と、最初はどうすればいいかわかりませんでした。

基本的にレジをしてもらいながらその場で自分で袋につめていくのですが、レジのスピードが驚くほど速いのです。商品がどんどんスキャンされて流れてくるので、必死に袋へ入れなければならず、慣れるまでかなりあわてました。

ただ、アワアワしていると、後ろに並んでいたおばちゃんが手伝ってくれることもあり、思いがけない地元交流が生まれる瞬間でもあります。

4:エレベーターがないアパートが多い

日本では4階以上の建物にはエレベーターがあるのが一般的ですが、海外では5階や6階でも階段のみという建物が珍しくありません。住宅を選ぶときには、必ず確認しておきたいポイントの1つです。

とくに外国人の場合、スーツケースの出入りが多いので、エレベーターがないとかなりの重労働。やむを得ないときは「これは毎日ジム通いだ」と自分に言い聞かせながら、息をきらして階段を上ることになります。

5:エレベーターに「閉まるボタン」がない

さらに驚いたのが、エレベーターに「閉まるボタン」がないこと。日本ではつい押してしまうあのボタンですが、こちらでは扉が自然に閉まるのを、のんびり待つスタイルです。

「どうせ閉まるんだから急がなくてもいいよね」と、世間話をしながら待つ人たちの姿を見ると、なんともお国柄を感じます。

中には扉の開閉や電気のスイッチも手動だったり、定員数が2名のみだったりと、歴史を感じるエレベーターに出合うことも少なくありません。

6:地下鉄のドアが手動

地下鉄や電車のドアも、自分たちでレバーを倒したり、ボタンを押して、あけ閉めするタイプをよく見かけます。そのため、扉の近くに立っている人が自然とドア係のような役割に。

自分が降りなくても、奥の人が降りる様子を見て扉をあけてあげる場面もよくあります。最初は戸惑いましたが、慣れてくると「必要な人だけあける」という合理的な仕組みにも思えます。

また地域によっては、寒気が入り込むのを最低限に保つためとも聞いています。

7:地下鉄で突然始まるミニコンサート

地下鉄では、さらに驚く光景にも出会います。電車が走り出したと思ったら、突然ギターの音が鳴り、車内で歌が始まることがあるのです。

数曲演奏したあと、帽子を持って乗客の前を回り、チップを集めて次の車両へ。最初は目を合わせていいのか迷ってしまい、こちらが妙に緊張してしまいました。

でも乗客が手拍子をしたり、拍手を送ったりすると、車内は小さなライブ会場のように盛り上がることもあります。

まとめ:不便さの中にある温かさ

海外で暮らしていると、思わぬ場面で目を丸くすることがよくあります。バスや電車で大声で電話している人、エスカレーターに自転車ごと乗っている人、ブドウひとふさを袋にも入れず、そのまま手に持って帰る人…。

そして、高齢者が地下鉄に乗ってくると皆が一斉に席を譲り合う姿、スーツケースを持つ女性には、何人もの男性が声をかける姿が見られます。

違いに戸惑いながらも、そんな光景に出合うたび、「暮らしの豊かさってなんだろう」と、ふと考えることが多くなりました。