「水を飲むな」は当たり前! 昭和体育の危険すぎる”根性論”が生んだ地獄とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話】
運動中に水は飲むな!間違いだらけの根性論
体罰も「指導」とされていた
真夏の炎天下でも「水を飲むな!」と叱られることが、昭和の体育の授業ではごく一般的でした。当時は「水を飲むと余計にバテる」と信じられ、休憩中に水筒を口にすることすら禁じられることがありました。熱中症という概念が浸透していなかったため、体調不良を起こす子どもが出ても、それは「根性が足りない」と片づけられていたのです。
このように、科学的な理解よりも根性論が優先されるのが当時の運動教育のスタイルでした。なかでも、「うさぎ跳び」はその代表例でしょう。これはひざを曲げてうさぎのように跳ぶ運動で、当時は「筋力と忍耐力がつく」として体育の授業や部活動で行われていました。しかし実際には、ひざに強い負担がかかり、ケガの危険性が高い運動でした。科学的にそれが証明された現在では、推奨されていません。
さらに、教師による体罰も黙認されていました。ビンタや竹刀での殴打、足蹴りといった行為が「しつけ」や「愛のムチ」として正当化されていたのです。暴力でさえ、当時は指導の一環と考えられていました。
現代から見れば非科学的で危険に思える指導ですが、昭和には根性こそが何より大切とされ、「精神的にたくましい人材を育てる」という風潮が主流だったといえます。
昭和の体育指導にあった根性論
うさぎ跳び
足腰を鍛えるのに効果的とされた、忍耐力が問われる運動。ケガの恐れがあるため、現在は行われていません。
水分補給禁止
部活動や運動中に水を飲むことは禁止されていました。一説には、余計にバテてしまうと考えられていたようです。
体罰と教育の境界があいまいだった
家庭も学校も体罰を容認し、「体罰も指導の一環」とされていました。
ビンタ
竹刀でしばく
蹴る
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』監修:町田 忍

