10倍株はゴロゴロある…「投資で成功する人」が株価急落時に備えて普段から準備している2つのリスト

■投資で成功する人は株価暴落を利用している
こんにちは、はっしゃんです。株式市場では、しばしば暴落が発生します。10月10日から14日にかけても急落しました。今回は暴落というほどではありませんでしたが、不安になって売却してしまった人もいるのではないでしょうか。
しかし、わたしの検証結果からは、暴落が10倍株の起点となることが分かっています。そして、投資で成功している人の多くが、この暴落をうまく利用してバーゲンセール価格で株式を購入することで資産を増やしています。今回の急落は落ち着いたようにみえますが、次の暴落に向けて準備を進めておくことでみなさんも資産を大きく増やせる可能性があります。
そのためには、平時に「株価暴落のトリセツ」をつくっておく必要があります。今回は「株価暴落のトリセツ」をテーマに書いてみたいと思います。
■投資初心者はいま何をすればいいか
投資経験の長い投資家は、これまでに何回かの株価暴落を経験しており、ある程度の心構えや、対処法を理解できているかもしれません。しかし、経験の浅い投資家には、このような経験則やノウハウがありません。
わたしは、2025年4月にKADOKAWAより『暴落大全』という本を上梓させていただきました。この本は、戦後から2024年までに発生した数々の株価暴落の原因や影響度、回復過程について調査・解説し、読者が株価暴落を追体験できるように工夫した本です。いわば、株価暴落の教科書のような体裁になっています。
まだ暴落経験が少ない皆さんに、この本を通じて「株価暴落とはどのようなものか」を体験学習していただくために書きました。このコラムでは「株価暴落のトリセツ」として、そのエッセンスをお伝えしようと思います。
コラムを読んで株価暴落への備えが必要だと感じた方には、ぜひ本編も読んでほしいと思います。エッセンスよりもさらに多くの情報をインプットできることでしょう。
■株価暴落でやってはいけないこと
まず、株価暴落でやってはいけないことは、感情に流された売買をしてしまうことです。暴落中には投資家を不安にさせるような悪いニュースも報道されるものです。そのような状況で株価が暴落しているとなると、恐怖に駆られて早く売ってしまいたいと思うこともあるでしょう。
「売り」だけではなく、「買い」にも注意が必要です。株価暴落時には大きく値下がりする銘柄が多数出現することになるため、買いたいという衝動も発生します。
問題なのは、株価暴落という差し迫った状況では、平時のような冷静な判断ができず、誤った判断をする確率が上昇してしまうことです。例えば、普段であればよく調べて投資判断するところを、勢いで売買してしまうことがありうるというわけです。そして、誤った投資判断をしてしまう。これが失敗につながる原因の1つです。

■投資で成功する人の暴落時の3つの行動
株価暴落でまず確認したいのが次の点です。
「株価暴落時の行動指針(トリセツ)をつくっている・または持っているか」
つくっていないという人は、株価暴落に備えてこの機会につくっておくとよいでしょう。また、経験則として行動指針は持っているが、明文化できていないという人も、それを形にすることで、より解像度の高いトリセツをつくれるのではないかと思います。
成功している人の多くは、株価暴落時にあっても、あらかじめ決められた行動指針に基づいて行動しています。それは、次のようなものです。
1.リスクを取り過ぎている場合は、ポジションを調整してリスクを減らす
2.リスクを取れる場合には、ポジションを増やす
3.どちらでもない場合は、何もしない。無計画な行動は極力避ける
シンプルですね。それぞれ、解説します。
1のリスクを取り過ぎている場合とは、極端にキャッシュポジションが少なかったり、レバレッジを掛けていたりするような場合が該当します。この場合は、急落で想定以上の損失になる可能性があるため、ポジション調整が必要になります。
2のリスクを取れる場合とは、あらかじめ株価暴落を想定して追加資金を準備しているようなケースです。この場合は、待ちに待ったバーゲン買いのチャンスとなります。
3のどちらでもない場合は、何もする必要がありません。嵐が過ぎ去るのを待つのも1つの方法だと言えるでしょう。
■暴落時に判断ミスを防ぐ方法
ここまで読んだ皆さんには、おわかりかと思いますが、投資家が暴落にどう対峙すべきかというと、あらかじめ株価暴落の行動指針(トリセツ)をつくっておき、それに従って計画的に行動するというものです。そうすることで、投資家が避けなければならない特殊な状況下での判断ミスを防ぐことができます。
トリセツの内容はシンプルでかまいません。
・持株の損切りの目安リスト
・株価暴落を想定した買いたいリスト(暴落に備えて資金を準備しておく)
いつ来るかも分からない株価暴落のために、わざわざトリセツをつくっておく必要があるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、株価暴落は1〜2年に1回程度の割合で発生しているため、リスク管理上は必要不可欠なものであると言えます。最近の株価暴落では、2025年4月のトランプ関税ショック、2024年8月の日銀(植田)ショック、2020年2月の新型コロナショックなどが記憶に新しいところです。

株価暴落のトリセツでつくることになる「持株の損切りの目安リスト」や「買いたいリスト」は、暴落以外の局面でも使うことができます。例えば、それは決算発表や業績修正後に業績や株価が大きく変化した場合などです。
ちなみにわたしの場合は、持ち株すべてに損切りの目安を設定してリストにしていますし、買いたい銘柄リストも全銘柄を対象に理論株価や配当を基準にスクリーニングする独自のプログラムを作成してリスト(2025年10月現在で500銘柄程度)を毎日更新しています。
そのリストは、【株Biz】割安成長株Watchというウェブサイトで公開していますので、興味がある方は見てみてください。
※買いを推奨しているわけではありませんので投資は自己責任でお願いします。
つまり、株価暴落のトリセツとは、日常的に「持ち株リスト」と「買いたいリスト」を管理する行動指針であって、見える化することによって、解像度の高い投資を実現するものなのです。
持ち株リスト:損切りの目安を数値で決めておきましょう
買いたいリスト:購入の目安を数値で決めておきましょう
また、株価暴落がトリセツを必要とするほどの脅威となるのは、予測が極めて困難であることも1つの要因です。それは、大地震と同じようなものと考えるとわかりやすいかもしれません。株価暴落は、ある時、突然やってきます。だからこそ地震と同様に備えが必要となるのです。
■株価暴落は10倍株の起点になる
株価暴落は、リスクを伴う局面であると同時に、株価が10倍となるような大きな上昇相場の起点にもなるものです。わたしが株価暴落を「買いチャンス」と捉え「買いたいリスト」をつくっているのもこのような理由からです。
もっとも、たとえロジックや再現性が合理的かつ計画的なものであっても、実際に株価暴落と対峙して決断するには勇気が必要となるものです。そこで、わたしが日頃から意識している投資家としての哲学を「10カ条」としてまとめたものを紹介します。株価暴落と対峙して勇気を持って買うための心得として参考にしてください。
ちなみにわたしは、「株価暴落が10倍株の起点になる」ことを検証するために「【株Biz】10倍株Watch」というウェブサイトを作成しています。良かったら参考にしてください。

「お金を手に入れたい」という思いが株式投資のスタート地点であったとしても、繰り返し株価暴落やそのほかの投資イベントを経験することで少しずつ投資に対する考え方、視座が変わってくるものと思います。
なかでも特に株価暴落は、自分が何のために投資しているのかを考え直すよい機会となることでしょう。そして、株価暴落は絶好の投資チャンス。投資家としても自身を成長させる絶好の機会であると前向きに捉えましょう。
そして、株価暴落のトリセツをつくり、備えを万全にしておきましょう。
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はっしゃん投資家VTuber、ITエンジニア投資家
ITエンジニア兼業投資家として割安成長株に長期投資するスタイルで1億円を達成。現在は独立・起業して「初心者にも持続可能な株式市場の実現」という理念のもと、専門的な金融知識なしで利用できる株式入門サイト「株Biz」を監修・開発。理論株価や月次情報など独自の投資コンテンツを配信する。著書に『普通の会社員でも10万円から始められる! はっしゃん式 成長株集中投資で3億円』(総合法令出版)、『株で資産3.6億円を築いたサラリーマン投資家が教える 決算書「3分速読」からの“10倍株”の探し方』(KADOKAWA)、『月次情報で“伸びる前”に買う 割安成長株投資入門』(パンローリング株式会社)など。
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