100年変わらぬ味が今なぜバズる?鹿児島発″ボンタンアメ″が全国で注目 SNSで拡散された驚きの使い方とは
鹿児島の銘菓「ボンタンアメ」が今年で100周年!セイカ食品の工場に潜入し、もち米から作られる製造工程や、オブラートに包む理由を紹介。SNSで「尿意を抑える」と話題になり、全国で売り切れ続出中!世代を超えて愛されるボンタンアメの魅力と、知られざる歴史に迫ります。
■ 鹿児島が誇る銘菓「ボンタンアメ」100年の歴史と誕生秘話
鹿児島が誇る銘菓「ボンタンアメ」オブラートに包まれた小さなお菓子で、もっちりとした食感と、ほんのりと香るボンタンの風味が魅力です。そのボンタンアメが、今年100周年を迎えました。
(街の人)
「昔の遠足の唯一のおやつ。独特の味が変わらない、懐かしい」
(街の人)
「大好きです。小さい時は、周りのぺりぺりしている、透明のところを、はいでみたり、なめてみたり、おもちゃ感覚で楽しみながら食べて」
街の人たちにとっても思い出深い味のようです。
作っているのは、鹿児島市のセイカ食品。4代目の玉川 浩一郎社長です。生まれた時から、ボンタンアメが身近にありました。
(セイカ食品・玉川 浩一郎社長)
「記憶のシーンのどこかに、ボンタンアメがあった。あの時、こういう時に食べたね。とかっていう、そういう記憶が蘇ってくることが結構ある」
さかのぼること100年…。
(セイカ食品・玉川 浩一郎社長)
「我々が、お菓子の原材料や水飴の製造をしたりしていたが、会社も非常に厳しかった。そこで、熊本の朝鮮飴をモデルにした」
初代社長の玉川 壮次郎さんが、もち米と水飴で作る朝鮮飴の製造を開始。すると、従業員のとある行動が目についたそうで…。
(セイカ食品・玉川 浩一郎社長)
「ちょっと大きいハンカチぐらいの大きい餅、それを従業員がハサミで切って遊んでいるのを、我々の初代が見つけて、これに鹿児島のボンタンの風味を付けて、お菓子として売り出したらどうかと」
大正14年、ボンタンアメが誕生しました。さて、どのようにつくられるのか唐湊の工場に潜入しましたよ!
ご案内いただくのは、東 龍吾さんです。まず見せてもらったのは…。
(セイカ食品・東 龍吾さん)
「これが、もち米を粉に製粉するための機械。もう、ずいぶん古い。ただ、今でも現役で頑張っている」
一晩冷水で寝かせたもち米は、蒸気釜へと運ばれ、煮詰めていきます。
(東 龍吾さん)
「3時間半ぐらいで出来上がり。ずーっと回し続ける。そこで、あんな粘着力が出る」
そして味付けをしていきますが、ボンタンの果汁…だけではなく、サワーポメロや温州ミカンの果汁なども加えているのです。あの、甘酸っぱくさわやかな風味は、こうやって作り出されるのです。
さぁ、生地ができたあとは…。
(セイカ食品・東 龍吾さん)
「この窯の底に蓋があって、ここを開放すれば落ちていく」
一体どういうことなのか、一つ下の階に移動しました。すると…。
(横山 あさみアナウンサー)
「落ちてきました、すごい、うわー、勢いが。一気にドーンって落ちてくる」
(セイカ食品・東 龍吾さん)
「(本当に粘着力がある感じが出てる)そう、一気にバーって広がらない、粘着性があるので」
一つの窯から、100キロ分の生地が滝のように落ちてきます。迫力がありますよね。
出来立ての生地を試食させて頂きました!
(横山 あさみアナウンサー)
「あったかい、いただきます。美味しい。搗きたての、お餅のような感じ。もちもち、温かくて、よりボンタンの香りが鼻から抜ける」
もっちりとした生地を、機械で平らに。手作業で30センチ四方に切れ目を入れていきます。一枚およそ1.5キロ。
板のようになったボンタンアメを、小さくしていきますが、その工程は企業秘密!
機械から出てきたのは、あの!見慣れたボンタンアメです!最後は箱詰めの作業。
と、その前に。ボンタンアメの一番の特徴、オブラートに包みます。そもそも、なぜ、オブラートに包んでいるのでしょうか?
(セイカ食品・東 龍吾さん)
「粘着性があるので。そのまま入れてしまうと、飴同士がくっつく。あとは、普通の一般的なキャラメル用の包装紙とかだと、今度は、包装紙に貼り付いてしまうので、だったら、もう一緒に食べられるオブラートで包んでしまおうと!!」
ひとつひとつの飴を守るためだったんです。一日に作られるボンタンアメは、約60万粒!手作業で箱詰めをして、ボンタンアメの完成です。
■“尿意を抑える”という噂が拡散 映画・ライブのお供に
ところで、100周年を迎えたボンタンアメが今、全国で話題沸騰中なのを、ご存じですか?SNSを覗いてみると。「な!うそだろ?ボンタンアメが売り切れているだと?」「ボンタンアメ、まじで、どこにも売っていない」全国で売り切れが続出。
そのわけは・・・。
(街の人)
「ライブに行く人がトイレをおさえられる!」
(街の人)
「尿意が遠のくっていって。映画のお供にすると、3時間映画を乗り越えられるって聞いて、郷土のおやつが、そんな話題になって嬉しいなと思ってみていた」
ボンタンアメを食べると尿意が抑えられるという、うわさが広まり、3時間を超える映画や、音楽ライブなどに持ち込む人が 続出しているんです。
関東から帰省してきたという人は…。
(帰省客)
「一緒にスーパーに行くと(息子が)ボンタンアメ買おうと。本当に関東で流行っているので嬉しい、私小さいころ食べていたよと子供に言って」
大きな映画館や劇場がある東京都・日比谷にあるコンビニエンスストアには、大量のボンタンアメが!「めちゃくちゃ売れすぎています」の文字も!
この噂、玉川社長に聞いてみると…。
(セイカ食品・玉川 浩一郎社長)
「実は、正直、お問い合わせもいただくが、これについてが、私どもは、科学的知見というのを持ち合わせていないから、明確にどうであるというのは、お答えできない」
科学的根拠があるのかないのか、その真相は定かではありませんが、お守りとして持ち歩く人が多いようです。
(セイカ食品・玉川 浩一郎社長)
「こういう味じゃなかったのにな。というふうに思われることがないように、いろんなシーンの中に 確かに1世代ではなく、世代を超えて、世代をまたがって、伝えてもらっているのは 本当に光栄なこと」
『ときどき、ずっとボンタンアメ』
世の中が日々変化する中で、ずっと変わらず、ときどき見ると、ほっとする。ボンタンアメは、そんな存在なのかもしれません。
(KYT news.everyかごしま 25年8月21日放送)

