GoogleやX(旧Twitter)でコンテンツを配信したり広告収入を得たりする場合、アメリカの企業から収益を得ることになるため、アメリカの源泉徴収税30%が差し引かれます。アメリカ国外に在住する企業や個人事業主が、アメリカの高い率の所得税を回避して日本の税のみの適用を受けるためには、Employer Identification Number(EIN)(PDFファイル)を申請する必要があります。実際にアメリカ内国歳入庁(IRS)にEINを申請したところ番号を受け取ることができたので、その手順をまとめてみました。

企業および非個人の事業体の米国 EIN の申請

https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G201622280

まずは、EINの申請に必要な書類をダウンロードします。AmazonのKindleダイレクトパブリッシングのページから、「IRS Form SS-4『Application for Employer Identification Number』」をクリックすると、編集可能なPDFファイルを開くことができます。



まずはEINを求める組織または個人の情報を入力します。「1」に会社または個人の名称、3に代表者の名前を入力。



「4a」「4b」には所在地、「6」には「Japan」と入力します。



「7b」には「EIN」と入力。



次に、「9a」に「Other」を選択した上で「Japanese Corporation」と入力した上で、「9b」の「Foreign country」にも「Japan」と記入します。



「10」はEINを申請する理由のため、「Compliance with IRS with holding regulations(IRSの源泉徴収に関する規制への遵守)」にチェックを入れます。「11」にはEINに関連したビジネスをスタートさせるタイミング、「12」には決算月を入力。



「16」はビジネスの種類で、今回は「Other」を選択した上で具体的なものを入力しました。「17」は主に取り扱っている商品ないしサービス名ですが、EINに関連したビジネスはEINが届いてから行うため、「Be in production(準備中)」と記載すればOK。



フォームの右下に、電話番号とFAX番号を入力。この際、日本の国番号である「(+81)」を頭に付ける必要があります。



入力が完了したら印刷し、「Signature(署名)」と「Date(日付)」を手描きで記入します。改めてフォームをスキャンして「(+1)304-707-9471」にFAX送信するか、「Internal Revenue Service Attn: EIN International Operation Philadelphia, PA 19255」に郵送します。郵送の場合、書類が到着するまで時間がかかります。また、コンビニのFAXで送信して、返信は郵送で受け取るということも可能です。今回はFAXで送信して、郵送の書類を受け取りました。



FAXで送信したのが2025年6月16日で、約2カ月後の8月7日にIRSから封筒が届きました。



文書には「EIN ○○-○○○○○○○」と9桁のEINが含まれていました。この番号を各サービスの税務情報として入力することで、アメリカの課税を回避することができます。書類に記載されている手続き完了日は2025年7月9日でした。



今回はFAXで送信して郵送で受け取ったところ、申請から書類に記載されている手続き完了まで約3週間、そこから封筒が届くまで約1カ月と時間がかかりました。FAXのみで送受信する場合、通常は4営業日以内に返信されるとのこと。また、電話窓口の「+1(267)941-1099」に連絡すると、月曜から金曜のみの受付ですが、ただちにEINを入手できます。

なお、下記のサイトによると口頭で伝えれば日本語通訳も付けてもらえるとのことです。

【EIN取得】手段の選択肢とメリット・デメリットを実録とあわせて紹介 | 堺総合研究所

https://docs.sakai-sc.co.jp/article/programing/get-ein.html

IRS事務所はアメリカ東海岸ですので、日本とはマイナス10時間差(サマータイムでずれる可能性があるので注意)です。夜23時以降に電話する必要があります。

状況にもよりますが、順番待ちで1〜1.5時間ほど待たされます。夜中で眠い上、英語が苦手だと緊張します。粘り強く待ちましょう。


窓口は英語話者です。英会話が苦手の場合、EIN番号を取得したい旨と日本語通訳が必要であることを頑張って伝えます。

私の場合、Excuse me, I would like to get an EIN number. Can I talk with Japanese

translator? などと言いました。(私は英語は苦手なのですが、通じました。Japanese

translatorを特に強調して発話すると通じやすいです。)

通訳の方はおそらく日本語ネイティブの方ではなかったと思いますが、問題なくコミュニケーションできました。


フォームSS-4に書くべき事項を一つずつ日本語でヒアリングされます。スペリングまで一つずつ聞かれるので、それなりに時間がかかります。

すべて完了すると、口頭でEIN番号を伝えられます。また、通知書が1か月後に郵送されること、通知書は永久保管すること、提出が必要であればコピーを使うことなどが伝えられます。

かくしてEIN番号ゲットです。ちなみに番号は98で始まります。聞き漏らさないように、不安があれば必ず再確認しましょう。