米国行きに反対のリー・ウェストウッド(撮影:GettyImages)

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欧州勢ら米国外からの外国勢にとってグッドニュース。ホワイトハウスがツアープロ、キャディらの米国入国後14日間の自主隔離を解除するとPGAツアーが選手らにメールで通達した。これにより次週の「WGC-フェデックス・セントジュード招待」、8月6日に開幕する今季唯一のメジャー、「全米プロゴルフ選手権」に隔離なしに参戦が可能となった。
そんななか、リー・ウェストウッド(イングランド)は「自主隔離がある限りは渡米しない」としていたが、この報せを聞いても「今、アメリカに行ってプレーする気にならない」と出場しないとた。、「アメリカで重要な2大会があることは分かっているが、正直に今12時間の飛行機に乗って行って、そこで戦うモチベーションを見つけることができない。アメリカが世界の他の国と比べてこのウイルスを深刻に受けて止めていないと感じている」と47歳で世界ランキング34位のウェストウッドは、自身がホストを務める今週の欧州ツアー「ベットフレッド・ブリティッシュ・マスターズ」の会場で不安を口にした。
この規制緩和はPGAツアーだけではなく女子のLPGAツアー選手にも適用され、選手、キャディに加えコーチ、トレーナーも緩和対象。ただし家族は14日間の隔離が必要となる。
英国も7月初旬に同等の規制緩和を実施しているため、英国選手は米国、英国の両方での隔離がなくなった。これはLPGAツアーにとっては大きな朗報で、8月20〜23日にロイヤルトルーンGCで開催されるメジャーの「AIG女子オープン」の後、翌週には米国アーカンソー州で「ウォルマートNWアーカンソー選手権」(8月28〜30日)が開催されるが、隔離規制がなくなり前週のAIGに出場した選手も出場できるようになる。
アスリート向けの緩和で入国後、選手らはツアーのガイドラインに沿って検査が実施される。もちろん100%の安全はないのだが、少しでも安全確認をしつつ進めて行くしかないのが現状。毎週、無事を祈るしかない。(文・武川玲子=米国在住)
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