フサギンポ(標津サーモン科学館公式サイトより)

まず上の写真をご覧いただこう。「フサギンポ」という名の海水魚だ。ギョロっとした目と分厚い唇が特徴で、頭に皮弁という房状の突起物が多数はえている。体長50cm。体色は茶褐色。なんとも奇妙で愛嬌のある外見だ。北海道標津町の標津サーモン科学館の「けったいな魚たち」水槽で、いま人気を集めている。

標津サーモン科学館「けったいな魚たち」水槽には、他にどんなものが入っているのだろう?

 

チョウザメに指を食べられてみよう」


フウセンウオ(標津サーモン科学館公式サイトより)

例えば、上の写真は「フウセンウオ」だ。愛らしい顔をして、風船のような丸い体を小刻みに震わせながら泳ぐ。その可愛い仕草が、来館者の注目を集めているという。

Jタウンネット編集部は北海道に電話して、話を聞いてみることにした。

電話で答えてくれたのは、標津サーモン科学館の西尾朋高副館長だ。

「私どもの施設は、天然のサケを観察できるサケのテーマパークです。秋サケの遡上が見られる標津川の河口近くに建っています。館内にある水族館には、シロザケ、カラフトマスなど数百匹が悠然と泳ぐ大水槽があります」

あくまでもサケを中心とした水族館だが、その他の魚類も展示されている。その中で、珍しい魚が「けったいな魚たち」水槽に入れられているというわけだ。


チョウザメ指パク体験(標津サーモン科学館公式サイトより)

しかし来館者に人気があるのは、「けったいな魚たち」水槽だけではない、と西尾副館長は語る。

「当館の目玉体験コーナーとして、チョウザメ指パク体験コーナーというのがあります。チョウザメは口に歯はありません。エサは丸のみにします。水面にエサを浮かべておくと、チョウザメたちが寄って来て、ヒゲや口に触れたものは、エサ以外のものでも、とりあえず食いついてみます。指を食べられても、食いちぎられることはありません(笑)」

チョウザメに指を食べられてみよう コーナー


魚道水槽(標津サーモン科学館公式サイトより)

「9月から10月、サケの産卵時期の見どころは、『魚道水槽』です。標津川のシロザケやカラフトマスが遡上する魚道となっているガラス張りの水路で、勢いよくジャンプして遡上する光景が間近に観察できます。11月には、シロザケの産卵行動が観察できます」と西尾副館長。

魚道紹介ビデオ


観覧橋(標津サーモン科学館公式サイトより)

また標津川のウライ(捕獲施設)にかかった観覧橋は、8月中旬から11月中旬にかけて一般開放され、シロザケやカラフトマスなどの豪快な遡上の様子も見られる。


科学館外観(標津サーモン科学館公式サイトより)