トヨタが鉄鋼メーカーに譲歩、支給材価格据え置き
トヨタと新日鉄住金の18年度上期(4―9月)のひも付き価格の交渉は新日鉄住金が物流費、副資材など原料以外のコストが増加したため値上げを強く求めたが、トヨタが原料価格の下落を理由に応じない姿勢を示し、1トン当たり数千円程度の引き下げで決着した模様。支給材との差額は今後調整する見通し。
国内鉄鋼メーカーが資源大手から調達する鉄鉱石価格(本船渡し価格)は、18年7―9月期が前期(4―6月期)比11・9%安の1トン当たり約59ドル、原料炭価格(同)は同年4―6月期が1―3月期比17・3%安の同約196ドルで、いずれも下がった。米中の貿易摩擦などが世界経済に及ぼす悪影響が懸念され、資源価格が下落している。為替は1ドル=111円と小幅な変動だった。
18年下期の熱延鋼板は、1年前から横ばいの1トン当たり7万2500円前後となる。トヨタが重視するのは、人工知能(AI)などを活用した次世代技術の開発と原価低減。自動車の価格競争が新興国などでも激化している。
一方、鉄鋼メーカーは今夏、国内建築などの需要回復で需給が引き締まり値上げの好機を迎えたが、価格動向が表面化する支給材が下がれば「鋼材相場は再び悪化する」(鉄鋼流通業者)と警戒していた。
