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「ステアリング備える最後のクルマに」

ポルシェのファイナンス/IT部門を率いる男、ルッツ・メシュケが、同社の考える自動運転について語った。

法律が許しうるかぎり、あくまで「人間が運転する」ことを前提にして開発を進めていくというのだ。

もちろんポルシェの未来において「ドライバーレス」がごく自然に考慮されるとしても「ポルシェはステアリングを備える最後のクルマの1台になるでしょう」という。

一方で、デジタル化/自動運転化に対しても、真正面から向きあい、進化の手を抜かないとも述べる。

「デジタル化/自動運転化は、『余儀なくされるもの』ではなく『チャンス』だとも捉えています。中期的な資金投入を経て、われわれのデジタルサービスにおけるビジネスの10%以上を目指します」

さらに目論見もあるという。

オンデマンドで出力向上もあり得る

「われわれのいうデジタルサービスには、オンデマンドのカーシェアリングも含まれています。さらには、ドイツでは既に導入している『ポルシェ・シールド』も、このビジネスの一貫です」

フォルクスワーゲン・グループのメーカーと足並みを揃えながら、オンデマンドのソフトウェア・アップデートについても考えている。

「グループで協力することで、さまざまなモジュールを共有できるというメリットがあります」としたうえで「オンライン上で出力向上ができたり、週末のサーキットイベントのお知らせを受け取れたら、素晴らしいですね」とも。

デジタルビジネスが収益を生むことを見越して、社外とのコラボレーションも大歓迎だという。「われわれ独自のリソースのみで物事をすすめない。いつものやりかたです」と、メシュケはいう。