宝塚育ちの画家・山崎雅未 地元ゆかりの作品が宝塚市文化財団に寄贈 8月16日までお披露目中
宝塚ゆかりの画家・山崎雅未(やまさき・まみ)の作品が、このほど公益財団法人宝塚市文化財団に寄贈され、宝塚市立文化芸術センターでお披露目されている。8月16日(日)まで。


山崎雅未は、1987年に生まれ、宝塚市で育った。去年(2025年)、公立の文化施設では初めてとなる個展を同センターで開催した。この個展に出品された2点が、株式会社メルコグループ代表取締役社長・牧寛之氏より同財団に寄贈された。
連結した4枚のキャンヴァスにアクリル絵具で夜景を表現した『Generative』。もともとは中央2枚が先に制作されていたが、宝塚での個展のためにそれぞれの両端にキャンヴァスを追加した。またその際、まず中央の2枚を人工知能に読み込ませて連続するイメージを描くように指示し、生成された画像を基に制作している。キャンヴァスに何層にもアクリル絵具を厚く塗り重ね、スクイージーを使って掻き取ることで線や面を描いていく。描かれているのは「どこかであり、どこでもない」夜の都市景観というが、観覧車やジェットコースターといった遊園地を思わせるモチーフも。山崎自身、「幼いころに行った宝塚ファミリーランドの景色が頭の中にあったのかもしれない」と語っている。宝塚だけでなく、現在の拠点である東京や、かつて滞在したニューヨークなど都会的な風景が融合し、山崎の過去と現在をつなぎとめた作品となっている。

もう1点『Anywhere of Takarazuka』。水彩絵の具を使い、8枚の水彩紙それぞれに非連続の風景を表現している。この作品は、去年の個展の会期前に同センターで制作された。山崎は阪急電車の車窓から見える景色などを写真に収め、その中から特に心惹かれる風景を選び取って、水彩画で表現した。宝塚市の市花スミレやダリアもモチーフとして取り上げている。

「去年の個展を訪れた人からは、夜景を描いたアクリル絵具の作品ではその鮮やかさに、水彩の作品では絵具のにじみからくる色相の豊かさに感動したという声をききました。また同じ作家さんの作品でもこんなに違うんだと驚いていた人もいました。地元ゆかりの作家の作品をぜひ見ていただきたいです」と同センターの担当学芸員は話す。8月16日(日)まで。入場無料。


