トランプ氏、安全上の懸念生じ旧型大統領専用機でトルコを出発 カタール寄贈の新型機に乗らず

(CNN)トランプ米大統領は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を終えトルコを出発する際、カタールから贈られた新しいジェット機を先に英国へ向かわせ、自身は古い大統領専用機に搭乗した。イランとの対立が激化し安全上の懸念が生じていることが一因だという。米当局者4人が明らかにした。
情報筋によると、トランプ氏の命を狙う新しい具体的な脅威があったわけではない。ただ、トランプ氏はNATO首脳会議の際、トルコと国境を接するイランが暗殺を企てている可能性に言及した。この発言に先立ち米国はイランに新たな攻撃を実施していた。
「殺害対象のリストで私は1番目だ」とトランプ氏は述べた。
古い機体が新しい機体より安全な選択肢だと判断された具体的な理由は、すぐには明らかにならなかった。事情に詳しい関係者2人は、新型機には国外で安全を確保するための旧型機と同等の能力が備わっていなかったと述べた。一方で3人目の関係者は、同じ機能の多くが搭載されているとしている。
トランプ氏がトルコを離れる前、カタールから贈られたジェット機は英国のミルデンホール空軍基地へ向かった。同氏はSNSへの投稿で、搭乗機の変更は単に同基地に駐留する米軍関係者に「航空機を見学する機会」を与えるためだと述べた。
その後、警備態勢の整った同基地で機体を乗り換えたトランプ氏は、計画変更の理由について食い違う説明をした。
当初「安全上の懸念はなかった」としていたが、アンカラを離陸する際、機内の記者らが窓の日よけを下ろすよう求められた理由を質問されると、トランプ氏はイランに関連する安全上の懸念が一因だった可能性を認めた。
「連中は病んでいる。だから、危険なことが起きる可能性はある」とトランプ氏は述べ、報道関係者らに日よけを下ろすよう求める指示については知らなかったと付け加えた。
カタールから贈られた、推定約4億ドル(約650億円)相当の新型ジェット機を巡っては、以前から法律面や倫理面のほか、国家安全保障上の問題が指摘されてきたが、米空軍は、同機について「安全かつ堅固で、大統領任務の要件を満たす最先端技術を装備している」と説明している。
トルコからトランプ氏を乗せた古い機体は、大幅な改修が施されたボーイング747-200型機で、空中給油を含む高度な特殊能力を備えている。
