シンガーソングランナーのSUIが、YouTubeチャンネル「うたラン/ UtaRun SUI」で「これからオススメの練習について吉田香織さんに教えてもらいました。」と題した動画を公開した。動画では、北海道マラソンで2度の優勝経験を持つ吉田香織選手をゲストに迎え、夏場のランニングにおいて、無理な走り込みよりも「筋力作り」を優先すべきだという結論を提示している。

冒頭で吉田選手は、夏は走行距離が落ちるのが当然であり、無理して走らないことの重要性を指摘。「35度を超えたら絶対に走らない」と語り、一度でも熱中症になると冬のシーズンまで悪影響を及ぼす可能性があると警告した。その上で、夏場は走る量が減る分の補填として、心肺機能やスピード感覚の基盤となる「筋力」の強化に充てるべきだと解説している。

動画の中盤では、夏の間に取り組むべき具体的なエクササイズとして「ハーフスクワット」と「カーフレイズ」の2種目が紹介された。ハーフスクワットでは、膝がつま先より前に出ないように腰を落とすのがポイントで、女性は30回、男性は60回を目安に行う。さらに筋力アップを図りたい場合は、腰を落とした状態で「2分間キープ」するメニューを提案し、「フルマラソンがキツくなくなる」と、その効果を力説した。一方のカーフレイズは、つま先立ちを50回繰り返すもので、テレビを見ながらでも実践できる手軽さが特徴となっている。

これらのトレーニングはすぐに効果が出るものではないが、継続することで反発力が生まれ、走りのブレが軽減されるという。さらに、夏のコンディション維持には「梅干し」を食べて胃腸を整えることや、インターバル練習では設定タイムではなく心拍数を基準にすることもポイントとして挙げられた。

夏は無理な走り込みを避け、基礎となる筋力作りに注力することが秋以降のシーズンを乗り切る鍵となる。暑さに強い吉田選手が提唱する「無理をしない夏」の過ごし方は、マラソンランナーにとって見直すべき重要な戦略となっている。