東京高裁に提訴する理由を説明する平山氏(27日、那須町で)

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 3月22日に投開票され、1票差で現職の平山幸宏(ゆきひろ)氏(64)が当選した栃木県那須町長選を巡り、平山氏は27日、町内で記者会見を開き、平山氏の当選を無効とした県選挙管理委員会の裁決を不服として、東京高裁に近く提訴する方針を表明した。

 3人で争われた那須町長選は、平山氏が5099票を獲得し、次点の小山田典之(のりゆき)氏(65)を1票上回り3選された。小山田氏側の異議申し立てを受けた町選管が票の再点検を行うと、票差は3票に拡大。小山田氏側は異議申し立てを棄却した町選管の決定を不服とし、県選管に審査を申し立てた。県選管は今月12日に開いた記者会見で、全票を再点検して有効無効の判断が難しい疑問票を5月下旬から3回にわたり精査した結果、小山田氏の得票が平山氏の得票を2票上回ったと説明し、平山氏の当選を「無効」としていた。

 平山氏は会見で、提訴を決めた主な理由を、両氏の名字と名前がまざって書かれた「混記票」の扱いに疑問を感じたと説明。平山氏によると、混記票のうち名字が「平山」が6票、「小山田」が10票あり、町選管は全て「無効」と判断したが、県選管は「誤記」と判断し「有効」としていた。

 今後、残りの疑問票についても平山氏側で精査を進める。平山氏は「訴訟を通じて、私の主張を明らかにし、高等裁判所の判断を仰ぎたい」と述べた。

 公職選挙法によると、裁決に不服がある場合、6月12日から30日以内であれば、東京高裁に裁決の取り消しを求めて提訴でき、受理から100日以内に判決を出すよう努める「百日裁判」で進められる。裁決または判決が確定するまで、平山氏は町長にとどまる。