「泥棒め、恥を知れ!」「お前らがサッカーを殺した」史上初の退場劇…激高したテレビ解説者の大暴言にFIFAが厳罰処分を強行【W杯】
事の発端は現地6月19日に行なわれた北中米ワールドカップ・グループD、トルコ代表vsパラグアイ代表の一戦で起きたハプニングだ。パラグアイが1点をリードして迎えた45+3分、ベテランFWのミゲル・アルミロンが一発退場を食らってしまう。試合中の口論の際に口元を手で覆ったためで、これは人種差別的、侮辱的な発言を隠す行為を防ぐために導入された新ルールに違反する行為。即座にレッドカードが提示され、アルミロンは不名誉な適用第1号となったのである。
それでもベラ氏の怒りは収まらず、今度は南米サッカー連盟のアレハンドロ・ドミンゲス会長に矛先を向ける。「アレハンドロ・ドミンゲス、インファンティーノと写真を撮ってばかりいるな。もっとしっかりしろ。この泥棒どもめ!」と吐き捨て、「アルミロンがトルコの選手に対して、いったいどんな人種差別発言をするというんだ? 少しは常識を持てよ!」と止まらない。
さすがのFIFAもこれら一連の発言を問題視。ベラ氏の取材資格であるアクレディテーションを取り上げ、大会から締め出す出禁処分を下したのだ。
『ABC Cardinal』は再考を求める声明を発表。「ベラ本人はすぐに謝罪し、過ちも認めている。大会期間全体に渡る資格の剥奪は極端かつ著しく不均衡な処分だ」と主張し、「誤りを正すことは必要だが、処分もまた合理的で均衡が取れ、基本的な正義の原則に適合していなければならない。FIFAが決定を見直し、公正な結論に至ることを期待している」と理解を求めた。
試合はなんとかパラグアイが1−0で勝ち切り、1勝1敗として決勝トーナメント進出に望みを繋いだ。顔を覆ってピッチを去ったアルミロンはチームメイトに謝罪し、その後の奮闘に感謝の気持ちを述べたという。こちらも謝罪したとはいえ、あり得ない癇癪を起こしたベラ氏がはたしてFIFAに許されるのか。見通しは甘くないだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】アルミロンが口を隠してなにやら…FIFA新ルールで一発レッドとなった問題のシーン
