生活に役立つメンタルヘルスが「精神科医から「今つらい君に伝えたいこと」【OD(オーバードーズ)】」を公開した。動画では、10代の若者の間で急増している市販薬のオーバードーズの問題点や依存リスク、そして辛い現状から抜け出すための具体的な行動について解説している。

動画内では、オーバードーズをしてしまう人々は「誰にも分かってもらえない辛い気持ちを抱えている」と指摘する。親が自分たちのことで精一杯であったり、学校でのいじめに悩んだりと、どこにも居心地の良い場所がない若者が増えているという。彼らが追い詰められた結果、ドラッグストアで簡単に手に入る風邪薬や咳止めを、決められた用量以上に大量摂取してしまう実態がある。

この行為には深刻なリスクが伴う。第一に、吐き気や息苦しさ、意識不明を引き起こす急性中毒の危険性だ。救急搬送される10代から20代の若者は増加しており、病院での解毒治療など、辛さから逃れるはずが余計にしんどい思いをする結果になる。第二に、長期間続けることで少しずつ内臓が蝕まれ、肝臓病や腎臓病を発症する恐れがある。さらに深刻なのが依存症の問題である。一時的に嫌なことを忘れられても、「いつしか依存症になって自分の力でやめることができなくなります」と動画は警告する。常に薬を手元に置かないと不安になり、勉強に集中できなくなるだけでなく、薬欲しさに嘘をつくようになったり、より強い麻薬へ手を出したりする危険性も孕んでいる。

気分の落ち込みは、うつ病など心の病気が原因の可能性もある。動画は、辛い気持ちを危険な方法で解消するのではなく、学校の先生やカウンセラー、地域の保健所などに相談することを勧めている。病院で適切な治療を受ければ「辛い気持ちは治るはずです」と結論付けており、まずは一人で抱え込まずに誰かに助けを求めることの重要性を強く伝えている。