浴衣姿で次々フェンスを乗り越え...X動画が波紋 足立区の花火大会、荒川河川敷で何があったのか
3年ぶりに行われた東京都足立区の花火大会「足立の花火」で、会場となった荒川河川敷で、若い男女らがフェンスを乗り越える様子を撮った動画がXで投稿され、波紋が広がっている。
投稿によると、男女ら数人が入場規制を無視して土手を上って行ったという。どんな状況だったのか、区とともに主催した区観光交流協会に話を聞いた。
「こうやって中止になっていく...」
花火の音が響く中、あちこちで、河川敷の土手にある肩の高さぐらいの白いフェンスを男女らが乗り越えていく。
浴衣姿の若い女性4人組が、お互いに手助けしながらフェンスをまたぐ姿もあった。近くでは、主催者側がアナウンスで何か呼びかけている。男女らは、花火を見るために、我先にと土手を駆け上がっていた。
これらの短い動画は、花火大会が行われた2026年5月30日夜、X上で投稿された。
投稿者によると、土手沿いの道が規制され、土手に上がれなかった人たちが、花火の打ち上げ開始とともに、フェンスを勝手に乗り越えて行ったという。一部でフェンスが壊れたともした。投稿者は、主催者や警察に対し、来年からはこの場所にも人を配置して、こうした行為ができないようにしてほしいと訴えていた。
こことは違う場所でも、土手の斜面から勝手に上がる若者や外国人がおり、警察から大声で怒られるケースもあったとの投稿も、別の目撃者から寄せられた。土手の階段を上る正しいルートから逸れて、こうした行為をしていたという。
動画投稿は、7000件以上の「いいね」が集まる反響を呼び、「そんなことまでして、楽しいかな?」「こうやって中止になっていく...」などと嘆く声が相次いだ。主催者や警察に対しては、「人の流れをどう設計するかが重要」といった指摘が出ていた。
花火大会の当日は、実際どんな状況だったのだろうか。
「全体ではマナーが守られており、ごく一部の方だけ」
男女らの行為について、主催者の足立区観光交流協会は6月4日、J-CASTニュースの取材に次のように説明した。
「会場全体では、マナーが守られており、ごく一部の方だけだと思います。土手の外からも花火は見られるのですが、入場規制で打ち上げ直前に会場に入りきれなくなった方がこうした行動をされています。フェンスは、委託した警備会社が設置したもので、警備員が声かけをする中で、複数の方がそれを突破していました」
フェンスが壊れたかどうかは、警備会社からの報告待ちだという。
過去には、コロナ禍を経て4年ぶりに再開された23年の花火大会でも、警備員らの制止を聞かず、コーンをまたいで行く人たちも、ごく一部で見られたとした。
「事故につながりかねませんので、ルールを守って観覧していただきたいと思っています。警察から報告された課題は、警備会社と協議して、来年以降に改善を検討します」
足立の花火は、1時間に約1万3000発を間断なく打ち上げる「高密度花火」として知られる。今回も、「東京でも屈指の美しさだ」「フィナーレが、大迫力でした」といった声が相次いだ。協会によると、過去最高だった23年の74万人に次ぐ68万4000人が来場した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
