動画『人生における「インスタ映え」は、案外伸びない。』で、脳科学者・茂木健一郎氏が、SNS時代の“インスタ映え”文化や人間の本質的な魅力について語った。茂木氏は冒頭で「人間の魅力っていうのは、僕は他人に見出してもらうものだと思っている」と切り出し、自らアピールに励むSNSの風潮に疑問を投げかけた。

茂木氏は、「私はこんなにすごいんです、とかこういうとこが魅力なんですってSNSでアピールしてる方って、やっぱりちょっと、俺はどうかなと思う」と自身の率直な意見を語り、インスタグラムにおいても「インスタ映えっていう概念が好きじゃない」と明言。その理由については、「日常の一部を切り取ったような光景がやっぱり素晴らしい」と述べ、無理に作られた演出写真よりも、自然体のスナップ写真に価値があるとの持論を展開した。

この“インスタ映え”傾向は写真文化にとどまらず、国家規模のコンテンツ展開にも通じると指摘。茂木氏は「鬼滅の刃」や「クレヨンしんちゃん」などの人気アニメを例に挙げ、「日本はこういうとこが魅力的だ、っていうのは意外と意識しないでやってきた。国内市場や自分たちの感覚で作ってきたものが、結果的に海外で人気となった」と分析した。また、ハローキティやポケモン、マリオといった日本のコンテンツが「最初から世界市場を狙ったわけではなく、国内で突き詰めた“可愛さ”や“面白さ”が結果として世界に受け入れられた」との見解を示した。

さらに、「インスタ映え的なものは基本的に伸びない」「本当の魅力にはつながらないし、世界市場で人気のあるものにはならないんじゃないかな」とSNS映え狙いのアプローチに疑問を呈す。

最後に茂木氏は、「インスタ映えの伸びしろは意外と短いなっていうふうに私は思う今日このものでございます」と動画を締め、改めて“本質的な魅力”の重要性を強調した。

チャンネル情報

一人ひとりの「個性」が活かせて、「自由」で、「創造的」な生き方ができるように、応援するような発信をしていきたいと思います。複雑な現代を生きるための、科学、社会、本、音楽、映画、文化、芸術、人間、コメディを扱う総合的な脳の教養のチャンネルです。人間の脳のこと、人工知能のこと、創造性のこと、個性のことなどを考えます。