茂木健一郎氏、非伝統的な価値観が成功の鍵「適当に振る舞っても大丈夫」

脳科学者・茂木健一郎氏が、動画『簡単には予想できない振る舞いをする人が、「スター」になる時代の本質』の中で、現代社会における非伝統的な振る舞いの意義について詳しく語った。茂木氏は、政治や経済の分野で予想外の行動が適応的と評価される現象を取り上げ、トランプ元大統領やイーロン・マスク氏の例を挙げて解説した。

茂木氏は、「従来の民主主義的な価値観で予想できない振る舞いをすることが成功に繋がっている」と述べ、テスラやスペースXなどを含むマスク氏の活動やSNS上のインフルエンサーたちの予測不能な行動に注目が集まる理由を分析した。彼は、脳のドーパミン系が不確実なものに引き付けられる性質に触れ、「次は何をやるんだろう」という期待感が注目を集める要因だと主張する。

加えて、情報インフラの進化がこうした行動を支えていると指摘。「AIやITのインフラが整備されてきたことで、適当な振る舞いでもうまくいくようになってきている」と述べ、情報技術が人々の行動範囲を広げ、非伝統的な振る舞いが適応的になっていると考察した。

最後に茂木氏は、「この傾向はこれからますます強まるでしょう」と結論付け、日本社会においてもディスラプティブな行動を積極的に取るべきだと提言。「日本の成長の鍵は、より破壊的な行動を取ることにあるかもしれない」と力強くメッセージを送り、動画を締めくくった。