2023年には、愛知県から「ドライバーマナー向上推進キャンペーン隊長」に任命された呂布カルマ。他にもACの広告に出演するなど、公的機関の仕事にも携わっているが……(写真・共同通信)

《音楽を含めたアート全般も、格闘技やスポーツも海外では当たり前に大麻を使って良い影響の下に行われているのに、日本人はそれが禁じられている。不公平過ぎるわな》

 4日、大麻解禁を望んでいるかのような爆弾発言をXでぶち上げたのは、ラッパーの呂布カルマ。彼のスタイルなのだろうが、なぜかこの投稿にはグラビアアイドルでタレントの麻倉瑞季の写真が添えられている……。彼が活躍するヒップホップの世界では、いわゆる「ディスり合い」「けなし合い」を「ビーフ」と表現するが、この投稿は世間へのビーフかもしれない。

 だが、呂布カルマがこうした“問題提起”をするのは、今回が初めてではない。毎日のようにXで問題発言を繰り返しているのだ。

「9月22日に鳥取県の智頭急行・恋山形駅の駅舎がピンクだったことを《気持ちわりぃ…》とディスって大炎上して以来、自身のXで一般人と言い合いを続けています。

 さかのぼれば、2023年の6月末、修学旅行中の男子高校生が女子風呂を盗撮したニュースを取り上げて《のぞこうと思えばのぞける様な露天風呂を選んだ学校が悪い。男子生徒はのぞけるならばのぞく。当たり前だろ》と正当化。また、2024年1月1日には、能登の震災に絡み《火事場泥棒は殺してもいい》という過激な発言が物議をかもしました。こうした呂布さんの言動は枚挙にいとまがなく、もはや“炎上芸化”してしまっている節もあります」(スポーツ紙芸能担当記者)

 今回の「大麻が使用不可なのは不公平」論に戻ると、1948年以後、大麻は日本では禁止薬物に指定され、所持、栽培、譲渡等が禁じられている。昨年12月には“使用”の禁止も盛り込んだ改正大麻取締法が成立したばかりという背景もある。“良い影響”はこの国ではありえないのが、いわば一般常識と言えるだろう。

 こうした日本の現状に対して呂布は、同投稿で、さらに《そんな日本に見切りを付けた数多の才能が海外に流出してしまって損をするのは俺ら国民なのに》と続けている。大麻への厳しい規制で、クリエイターが海外流出すると指摘したのだが、これにはツッコミが殺到。

《葉っぱに頼らなきゃ才能が発揮されないとか愚の骨頂》

《バカバカしい。大麻に頼る才能なんか100%必要ない。どうぞ日本のために海外流出してください。俺等国民はそう思う》

呂布カルマっていつからこんな炎上商法のご意見番面するようになったんだ?》

 さらに“才能の海外流出”の持論は、《具体的にどんな方がいらっしゃるのか?》と皮肉られる始末。

「確かに、世界には大麻が合法の国は多くあり、日本でも『大麻を合法化すべし』と論ずる人も少なからずいます。しかしながら呂布さんの場合、SNSを見る限りこれまで数々の“暴論”を繰り返しているだけに、今回も“炎上芸”の一環として捉えられてしまっているようです」(同前)

 この芸風をどこまで続けていくのだろうか。