セブン‐イレブン(写真:Stanislav Kogiku/アフロ)

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コンビニとみられる店内で、若い男性がコピー機の読み取り面に顔を密着させて白黒プリントを作る様子を撮った動画がツイッターで取り上げられ、物議を醸している。

これに対し、セブン‐イレブン側は、数年前に店舗で撮影されたとみられると取材に答え、「お客様が不快感を覚える」「適切な使用方法ではない」などと述べた。

つぶれた男性の顔面プリントに、笑い声が起きる

青いジャケットを着た男性が、あごマスクで自分の顔をコピー機の読み取り面に押し付け、手を付いてコピー開始のボタンを押す。

すると、読み取りの光が出て、顔面がコピーされた。男性は、コピー機のフタを閉じて、印刷した紙を下から取り出すと、つぶれた自分の顔が白黒写真のようになっていた。

両手で持ってそのコピーを見せると、周囲の男性たちから一斉に笑い声が起きる。

「ホラーやん」。音声ソフトの声が流れ、画面にもこのコメントが出る。本人もニッコリと笑みを浮かべ、周りから「怖すぎ」と声がかかった。大笑いが起きる中で、別の誰かがスマホで男性を撮る様子も映っていた。

この20秒ほどの動画が2023年2月9日、ツイッターで紹介されると、まとめサイトでもバカッターの一例として取り上げられ、動画が拡散した。動画は、元々はTikTok上で投稿されていたようだ。

ツイッター上では、子供のときに家のコピー機などで同じようなことをしたことがあるとの告白もいくつかあった。ネット上を検索すると、顔面コピーなどとして、様々な写真や動画が投稿されている。

しかし、コンビニでのこういった行為については、疑問や批判の声の方が多い。「このコピー機は使いたくない」「顔の油分がつくからやめてくれ」「皆が使う物だって事分かってる?」といった声が上がっている。もし目を開けたまま顔面コピーを取れば、目に悪いのではないかとの指摘も出ていた。

「こうした使用を想定していない」

投稿された動画を見ると、店内の壁にある掲示板に貼られた広告ポスターの内容から、2021年秋ごろに撮ったものではないかとみられる。

バカッターの騒ぎが続く中で、過去にSNS上に投稿された動画が、アクセス目当てなどのために再び持ち出された形らしい。

セブン&アイ・ホールディングスの広報センターは2月10日、「数年前に撮影された動画と見られ、店舗は特定できませんが、セブン‐イレブンの店舗だと見受けられます」とJ-CASTニュースの取材に答えた。

そのうえで、顔面コピーをする行為について、次のように注意を促した。

「マルチコピー機の本来の使用用途とは異なるため、ご利用されるお客様が不快感を覚えるとともに、強い光がでますので安全面を考慮しても適切な使用方法ではなく、また、こうした使用も想定しておりません」

そして、コピー機の使用については、「弊社としては、資料などのコピー、写真プリント、住民票や印鑑証明などの行政サービスなどにお役立ていただければと考えています」と呼びかけている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)