Engadget(US)

家族が一酸化炭素中毒で意識を失っているなか、9歳の女の子が父親の顔を使ってiPhoneをロック解除して助けを呼び、命を救ったとのニュースが報じられています。

米マサチューセッツ州ブロックトンに住むジェイライン・バルボサさんは、家族が一酸化炭素中毒で気を失っているとき、父親のiPhoneで助けを呼ぼうとしたものの、ロックされていたために使えなかったことのこと。そこで「お父さんの顔を使ってロックを解除しました」と語っています。

そのとき父親は気絶していましたが、Face IDは機能し、ジェイラインさんは無事にiPhoneをロック解除して助けを呼ぶことができました。救急隊が到着すると、家の中では発電機から発生した一酸化炭素の濃度が1000ppmを超えており、致死レベルに達していたことが判明しています。

病院に運び込まれて目覚めた母親は、「彼女が家にいなかったら、私はここにいなかったでしょう。あの子はとても賢かった」と娘に感謝を述べています。ジェイラインさんは、寝ていた父親の助けを求める声で目が覚めたとのこと。さらに父親は妻が気絶するのを見た直後に意識を失い、動けるのはジェイラインさん1人だけとなったしだい。その後、7歳の妹を含む家族5人は全員が回復しています。

なぜ家に発電機があったかといえば、嵐の後3日間ほど停電しており、臨時で借りてきていたためです。その発電機は家の外の裏口近くに設置し、数分だけ動かしたところ騒音が酷いので止めたとのこと。その後、発電機のプラグをすべて抜き、家の中に持ち込んで保管したところ、一酸化炭素が発生してしまった模様です。

ちなみに米国立気象局は、予備発電機はドアや窓、通気口から20フィート(約6m)以上離れた場所に置くとともに、一酸化炭素検知器が作動する家を推奨しています。つまりジェイラインさん一家は、そうした予備知識もなく、発電機を止めたからと油断してしまったのかもしれません。

とても良い話に水を差すようではありますが、まずFace IDでのロック解除は基本的には「目を開けてiPhoneの画面を注視」が必要であり、失神しておそらく目を閉じていた父親の顔では開くはずがありません。この「注視が必須」は設定でオフにできますが、そのためにはパスコードを知っていなければならず、結局ジェイラインさんがロック解除できたのは「(おそらく)父親がたまたま注視オプションをオフにしていた」幸運によるところが大きいと言えます。

またiPhoneはロック解除できなくとも、パスコード画面に「緊急」ボタンがあり、タップすれば誰でも緊急番号に限っては電話できます。つまり、「気を失った父親の顔でFace ID解除」はそもそも不要だった可能性があるわけです。

そうした突っ込みどころはありながらも、「9歳の少女が家族の絶体絶命を察してとっさに父親のiPhoneで緊急通報した」ことは賢明であり、お手柄には違いありません。また、「発電機を通気のよくない場所に保管してはならない」という教訓も覚えておきたいところです。

Source:CNN

via:PhoneArena