ニュージーランド戦を見ている間中、僕の頭にはサッカーの常識の一つ、「チャンスを作っていても決めきれなければ負ける」という言葉が浮かび続けていました。正直に言うと「延長に入って敗れる流れ」と思ってテンションが下がり、なかなか実況ツイートもできない状態でした。

本当によく勝ってくれたと思います。日本にはまだツキが残っています。この準々決勝を勝ったことで、五輪代表はあと2試合戦うことが出来ます。ここで経験を積めることは、後の日本代表に大きな好影響を与えてくれるはずです。次のスペイン戦もぜひがんばってほしいと思います。

もちろん次の試合に生かしたい反省点はありました。それは前半の遠藤航、後半の上田綾世が決定機を決められなかったこと。特にトーナメントでは、あそこでゴール出来るかどうかが勝負の大きな分かれ目になります。準決勝では確実にスコアしてほしいと思います。

ところで、GK谷晃生が試合後のインタビューで、PK戦の前に川口能活コーチから「お前の判断で、お前が自信を持ってやればそれでいい」とアドバイスされたと語っていました。

アトランタ五輪のときのチームメイトだった能活は現役時代、PKに強いGKでした。たぶん谷もそのことを知っていたはずです。

その能活から「自分に自信を持て」と送り出してもらったことが、谷の落ち着きを生んで勝利に結びついたんじゃないかと僕は思います。そして能活がGKとしてのDNAをしっかり後輩に引き継いでくれたと、思わず感慨深くなりました。